地方で暮らしていると、叶えたいと思っていた田舎でのスローライフにくっついて、大変だったり、面倒だったり、自分でやらないといけないタスクが増えてきます。
業者に任せることが出来るものも中にはあると思います。ただ、自分でやることで、新しいスキルが身についていくと、前向きにとらえることも可能です。じゃあ実際、どんなスキルが身につくのでしょうか?
この記事では、私たちがこれまでに得たスキルを11個に分けてご紹介しています。
これで、田舎暮らしを始めるとどんなスキルが身につくのかイメージがわきますように!
【1】野菜作り
のんびり地方で暮らしたいと思ったときに、まっさきに取組みたいのが「畑」だと思います。
筆者は、1年間有機農場で研修の後、5年間農業を主業としました。それでも、「野菜作り」について身についたとは言い切れませんが、やればやっただけスキルになると思います。
どの季節に何を植えるか、なんの作業をするかなど、はじめのうちは家庭菜園の本を1冊買うか、もしくは近所の方を真似てるのが良いと思います。
また、我が家では、落ち葉がたくさん落ちるので、生ごみと一緒に堆肥づくりもしています。落ち葉の処理をしないといけないから身につくスキルですよね。
【2】食品加工
食品加工も、野菜作りに並んで、ウキウキする仕事の一つです。自分で作ったものを食べられるって嬉しいですよね。
ただし、田舎暮らしの食品加工が少々体育会系であることを申し添えておきます。
我が家には、竹が生えていて、積極的に伐採(駆除?)しているのですが、春になるとタケノコが生えてきて、放っておくと竹になってしまいます。それを毎日のように抜いて、あく抜きをして、煮物にしたり、食べきれない分は好みの大きさにカットして冷凍しなければいけません。
そして庭にあるものは活用しようと、干し柿を作ったり、フキの下処理をしたりと、季節ごとに仕事がやってくるのです。
【3】動物の飼い方
動物の飼育については、地方移住する皆さんに該当するわけではないと思いますが、生き物と向き合うと、やるしかない仕事が増えてきます。
https://kominkaijyu.com/goats-body-waste/
【4】草刈り
次に楽しくない仕事を紹介いたします。暖かくなってくると、ぐんぐん伸びてくる草を刈る仕事です。
「刈払機」の選び方・使い方はもちろん、斜面ではどうやって草を刈ったらいいのかなど、試行錯誤でした。考えているうちに草はまた伸びてきます。
【5】道具の使い方
刈払機だけではなく、田舎暮らしではたくさんの道具と向き合います。
筆者が「鍬(くわ)」を使ったのは、もう5年も前の話ですが、家庭菜園にもさまざまな道具がいります。また、「鎌(かま)」も用途に合わせて様々な種類があります。「梯子(はしご)」も安全にかけられる必要があります。
「ノコギリ」にも種類があり、使うのも小中学生の工作以来という人も多いのではないでしょうか。「チェーンソー」も使えたほうが良いですよね。家庭菜園を少し大きくするのなら農業機械(管理機)を使うかもしれません。
たくさん道具を買ってももったいないですが、ないと困る道具もあります。
【6】敵を知る
害獣・害虫・害鳥・・・人の害になる生き物をこう呼び、対策を講じる必要があります。一方で、私たちのためになる生き物には「益」の字をつけ、益虫などと呼びます。
私たちが最も悩まされたのが「ムカデ」です。どうやったら殺せるか、来なくなるか格闘しています。
もちろん、畑には作物によって様々な害虫が決ますし、それを食べる益虫もやってきます。きれいなキャベツを育てたいと思うと、ヨトウムシやアオムシ(モンシロチョウ)の対策も必要になるでしょう。
【7】季節と向き合う
地方で暮らしていると、都市部で暮らすよりも「季節」と向き合わなくてはなりません。
年を越すと、はやくジャガイモを植えたくてうずうずしはじめ(結局3月くらいになるけど)、夏には雑草と闘います。
日が出ている時間が短くなってくると、洗濯のことを心配したり。寒さ対策を考えます。
【8】家の手入れ
家の手入れも、やらないといけない仕事です。特に古民家は、手入れをし、長く住めるお家だと思います。人が住んで空気が入れ替わるだけでも、家は生きて、長く持ちます。
しかし、これまでの生活と違って、古民家での生活はタスクを増やします。そのため、どうしたら省力で済むか考えることもまたスキルを増やすことでしょう。
【9】書類の作成
やらないといけないから身についたスキルとして、書類作成の能力があります。
これはいろんな場面で、やらないといけなくなるのですが、まずは助成金の申請です。
筆者は新規就農から半年間だけ青年就農給付金(現:農業次世代人材投資資金)を受給しており、移住時には市の助成制度を活用しています。
コロナ化の本年は持続化給付金などの申請の必要がありました。こうやって書類の揃え方を少しずつ身に着けています。
また、民泊を始めるときにも届出が必要です。
さらに、3月には確定申告を行わなければなりません。確定申告については、どの費用が経費になるのか、民泊の場合はどのようにしたらよいのかなど学ぶ必要があります。
【10】趣味を膨らます
「やらないといけないから身についたスキル」を紹介してきましたが、これは「趣味の追求」とツッコミがあるかもしれません。
しかし、趣味を単なる趣味としてはいられないのも、田舎暮らしならではのこと。趣味で上手なことがあると、「それ売ってみなよ」って言われたりするのです。
私たちは、まだまだ小さいのですが、せっかくならと趣味のカヌーを、民泊を利用してくださる方に提供しています。
【11】検索能力・調べ方
初めてのことに出くわし、その都度、対策・改善を試みてきました。どうやって解決するのか、調べる能力も高まっていると思っています。
Googleでの検索ワードの選び方、場合によってはYouTubeを使用し、必要な物品についてメルカリやヤフオクを駆使。書籍や他の人のブログも活用します。
ご近所さん・ホームセンターの店員さんに尋ねながらも、最新の情報・面白い道具にアンテナを立てる習慣が出来ました。
まとめ
田舎暮らしを始めると、大小さまざまな課題にぶつかり、解決しないといけなくなります。ご近所さんに頼り、助けてもらいながら、必死でググり、世界の誰かが共有してくれた体験談に救われながら、解決策を見出します。
今回、やるしかない状況だからこそ身についたスキルを紹介しました。これらは、夫婦で協力することで乗り越えられたと思っています。
このブログも、誰かの救いになりますように。ではまた。