古民家を購入したいと思ったとき、どんなことに気を付けて購入すればいいか悩みますよね。一般的な住宅とも違うし、どこに注目すればいいのか分かりづらいです。
ということで、実際に古民家をゼロから探し始め、無事に物件取得できた筆者らが解説をしてみます!
この記事では、私たちがはじめて古民家を購入したときに、どのようなことに気を付けたか?を具体的に13点にしぼってご紹介しています。専門家としての視点ではなく、いろんなことをgoogle検索したり、友人や知り合いに頼ったりしながら物件購入を決断するまでの、リアルな軌跡になっています。
これから古民家購入をお考えの方の参考になりますように!
物件見学前に考えていたこと
【1】予算
予算については話し合わないといけない大切な要素ですよね。
「頭金」はいくらまで出せるのか、残りを「住宅ローン」にすると思いますが、毎月の返済額やボーナス払いをどうするのか考えておく必要があります。
【2】暮らし方・働き方
古民家を購入するにあたって、暮らし方や働き方が大きく変化すると思われます。夫婦でよく話し合って、これからのライフプランについて話し合いましょう。
【3】活用方法
古民家を購入しようと考えている人は、すでに理想の暮らしや活用方法があると思います。具体的にどのように活用するのかについて、【2】とともに夫婦で話し合いましょう。
家庭菜園をしながらカントリーライフを過ごしたい方もいれば、周りの風景が広々として自然豊かであることを求めていたり、もしくは私たちのように民泊など事業の要素も合わせたいと考えている方もいるかも知れません。
物件について確認したこと
【4】雨漏り
天井に水がしみた跡がないか確認しましょう。
雨漏りした形跡がある場合、軽微な修繕で改善できるものなのか、瓦を葺きかえるほどの大がかりな工事が必要になるのか、その程度を専門家の方(リフォーム業者など)と相談しましょう。
【5】シロアリ
シロアリは、アリの仲間というよりも、ゴキブリに近い昆虫です。植物食で木造家屋などに棲みつき木材などを食べてしまいます。
物件購入前にはシロアリがいないかを確認し、購入後には防除措置を行うことがおすすめされます。
【6】断熱性
古民家の断熱性については期待できません。特に冬場は寒く、暖房費用もかさみます。そのため、断熱性がどの程度あるかについても確認しておきましょう。
【7】耐震性
古民家などの築年数が50年を超える建物は耐震構造になっていない可能性が高いです。
そもそも、1981年以降に建てられた建物は新耐震基準に基づいていますが、それ以前は旧耐震基準に基づいており、古民家の建築構造も自ずと新耐震基準を満たしていない可能性があります。
購入前には、耐震補強が必須になるか確認しておきましょう。
【8】上水道
上水道とつながっているか確認しましょう。
上水道(すなわち水道)についてですが、これまでは井戸水を使っていてつながっていない可能性があります。つながっていない場合は、上水道接続にどのくらいの費用が掛かるか確認する必要があります。
また井戸水を継続して使う場合は、しばらく使っていなかったポンプは動かなくなっている可能性があるので確認が必要です。さらに水質検査を行い飲料可であることを確認することをおすすめします。
【9】下水道
下水道とつながっているかも同様です。地方の場合は、浄化槽を使用しているエリアも多くあります。
浄化槽のエリアの場合、現在の浄化槽が使えるか、使えない場合交換にどのくらいの費用が掛かるか、自治体による補助制度があるか確認しておきましょう。
【10】掃除をすれば使えるのか
物件を見るときに、自分たちで掃除すれば使えるようになるかについては、専門家ではなく自分たちで判断する必要がある重要な要素です。
掃除だけで使えるか、どのくらいリフォームをする必要があるか、夫婦で話し合いましょう。
【11】周辺の環境
周辺にどのような施設があるのか確認することも、不動産購入で重要ですよね。
普段の買い物はどこに行くのか、病院や学校は近くにあるか、職場までの距離はどのくらいか……普段の生活をイメージして周囲の環境について確認しましょう。
【12】事故物件ではないか
万が一のことを考えて、事故物件ではないかについても気になりました。いわゆる事故物件には告知義務があるものもあり、その場合「心理的瑕疵」と表記されています。
不動産を販売する担当者さんも、プライベートなこともあるので前の居住者についてはあまり教えてくれないと思いますが、以前はどんな人が住んでいたか?等それとなく聞いてみても良いかもしれません。
物件購入前に、近所の方にご挨拶も含め、お話を伺いに行く人もいるようです。
【13】もしも将来立て替えるとしたら
購入する不動産について将来立て替えを検討する場合、要注意です。理由は、建築基準法など法令上の制限により、建て替えが出来ない物件や条件が必要になることがあるからです。
不動産を販売する担当者さんや宅建士さんに、建て替えや大規模リフォームが可能な物件か事前に伺っておきましょう。
まとめ
今回は、古民家を購入したときに私たちが実際に気を付けたことをまとめてみました。
あたりまえのことですが、家を買うのは初めてのことでした。そのため、専門的な知識を持っている知人にも助けを求めながら、購入を決断しました。
古民家は、市場にたくさん出回っているものではないので、決断するタイミングも重要になってくるかもしれませんが、じっくりと事前調査も必要だと思います。大切な決断だと思いますので、多くの視点で、かつ客観的な意見を取り入れながら決めてほしいと思います。
この記事が、少しでも古民家を購入する際の参考になると嬉しいです。