最近は地方移住をしたいと考える若者が増えていますよね。さてではどこに移住したらいいのでしょうか……?全国各地の自治体について調べるわけにもいかないし。
そこで、茨城県出身の筆者ができるだけ茨城贔屓を排除して解説します!客観的に茨城県への移住について考えてみました。
この記事では、移住先に茨城県をおすすめする理由を働き方、暮らし方、行政による補助制度などに焦点をあててご紹介しています。
これから移住を考えている方の参考になりますように!
働き方を変えなくていい
「いつか地方でのんびり暮らしたい」そう思う方は年々多くなっているようです。平成29年度国土交通白書によると「三大都市圏」に住む20代で地方移住を希望する人の割合は24.8%に昇るということです。
ただ、地方に移住するときに心配するのが「収入」ですよね。
将来、地方移住するために貯蓄をしたり、独立できるように手に職をつけようと考えているかもしれませんが、茨城県なら大丈夫です。
茨城県には都心に近いエリアが多く、自然に囲まれながら都内に通うことが可能です。すなわち、都内で働く今の「働き方」は変える必要がありません。
JR常磐線で最も都心に近いのは「取手駅」。特急の止まる「土浦駅」。そしてギリギリ通勤圏とされるのが「石岡駅」あたりまででしょうか。
中でも石岡市は通勤・通学支援事業を行っていて、特急料金の半分を助成してくれます。
秋葉原からつくばまでを結ぶつくばエクスプレス沿線も、働き方・職場を変えずに移住にできるエリアとなっています。
仕事がある
せっかく地方に移住するのに満員電車に揺られて出勤するのは嫌という方、茨城県には仕事もあります。
1960年代、首都機能の移転の一環として茨城県つくば市は多くの研究機関が集まる筑波研究学園都市となりました。そのエリアは行政系の研究機関がたくさんあり、また民間の開発部門なども多いです。
求人サイトを覗いてみると、事務職から研究補助員、研究職の募集まで幅広く見つけられます。
また、日立製作所のある日立市や、日本製鉄のある鹿嶋市など工業地帯もあります。
厚生労働省が行った「賃金構造基本統計調査」によると、茨城県の平均年収は約488.9万円(全国7位)。
茨城労働局が発表した、2022年5月における茨城県内の有効求人倍率は1.48倍(全国平均:1.24倍)となっており全国平均を上回っています。
日本一広い住宅敷地面積
茨城県はTHE関東平野!
広い台地が魅力的です。
そのため1住宅あたりの敷地面積は424.79平方メートルで、全国平均の263.23平方メートルを大きく上回り、全国第1位となっています(住宅・土地統計調査)。
ちなみに、私たちは行方市に古民家を購入しましたが、敷地面積は900坪(2975平方メートル)です。
ゆっくり、広々と暮らすには茨城県は最高です。家庭菜園やバーベキューなんかも余裕で楽しめますよ!
鳥獣被害が少ない
これは意外と思う方も多いかもしれません。
鳥獣被害があるかないかでいうと、あります。でも少ないのが茨城県のいいところです。
例えば、ニホンザルです。全国的にニホンザルはいて、観光地では人を襲う様子が報道されていますよね。しかし茨城県は、北海道と沖縄県と並びニホンザルが生息していない県です。
北海道や沖縄県にニホンザルがいないのは地理的に分かりやすいですが、なぜ茨城県にいないのかと疑問に思うかもしれません。その答えは、広大な関東平野にあります。関東平野はヒトにとって暮らしやすく、開発が進み、野生動物の住処がどんどん山側へ追いやられた結果と言われています。
稀に茨城県内で、野生のサルが目撃されます。
行政は、「野生のサルを目撃した場合は、決して近づかず、お近くの市町村又は警察に通報してください。」と呼び掛けていて、サルが出没は事件レベルであることが分かると思います。
しかし、我が家では一度イノシシが穴を掘った跡を見かけました。また、車に轢かれたタヌキの姿を見かけますし、特定外来生物のアライグマも増えています。鳥獣被害に悩まされている農家の方もいらっしゃいますし、参考程度にしてください。
野生動物の分布については琉球大学が開発した「日本の生物多様性地図化プロジェクト」が分かりやすいのでご活用ください。
また、我が家は裏山にムカデが生息しており、悩まされています。
海がある
茨城県は北関東で唯一海がある県です。
海岸近くにはサーファーが多く移住している実績があります。
また、海の幸を楽しむことも可能で、那珂湊漁港や日立おさかなセンターなどがあります。郷土料理「あんこう鍋」は特におすすめです。
自然のなかで暮らせる
自然の中で暮らすのは、地方移住の醍醐味ですよね。
茨城県には、日本で二番目に大きい湖「霞ヶ浦(かすみがうら)」や、百人一首でも歌われるほど美しい山「筑波山」があります。風光明媚な茨城県でスローライフしてみませんか。
私たちは、週末に那珂川でカヤックをするなど、レジャーも満喫しています。
野菜が安い
令和3年度「生産農業所得統計」によると、茨城県は全国第3位の農業県です。北海道の1位はダントツとして、鹿児島県、茨城県、千葉県、宮崎県がほぼ並んでいます。
そのため、道の駅や直売所に行くと、野菜が安くて楽しくなります。
実際に、総務省「2020年平均消費者物価地域差指数」によると、茨城県の物価指数は全国37位です。順位が上がれば上がるほど物価が高いことを意味します。ちなみに東京は1位です。
雪が降らない
茨城県はほとんど雪が降りません。
年に1~2回くらい、みぞれのような雪のような雪が降ることや、積もっても翌日にはなくなってしまうようなことが多いです。私はスタッドレスタイヤへの交換をさぼってしまう年もあるくらいです。
過去に2年間新潟県に住んでいたのですが、車を出す前に雪を下ろしたり、また中山間地域にある友人の家の屋根の雪下ろしも体験し、大変さを身に沁みました。
手厚い補助制度
茨城県へ移住するにあたって、行政は様々な補助制度を用意しています。
これについては全国の市町村で、さまざまな制度を用意しているため茨城が特別手厚いということではありません。一方、都心に近いこのエリアでこの手厚さ!と感動するものもあると思います。
まとめ
ここまで地方移住に茨城県をおすすめする理由をご紹介してきました。
この記事を書いた筆者は茨城県出身であるため、出来るだけ客観的なデータを元にすることを心がけました。また、茨城県出身者としての強い想いを出来るだけ排除するため、神奈川県出身の妻にも意見をもらいました。ではまた。