冬になると普段ヤギが食べている雑草が枯れ果ててしまいます。冬がやってくるまで雑草を食べさせていたのに、冬の間の餌は一体どうすればいいんだ……?
生き物にとっては最も大切な「餌」だけに、気になりますよね。
ということで、実際に双子のヤギさんたちを飼育している筆者が解説をしてみます!
具体的には3つの段落(冬って餌に何あげるの?、牧草の代金は?、冬の餌やりで注意したいことは?)に分けてご紹介しています。
これで雑草がない冬の間の餌をどうすればいいか、理解が深まりますように!
雑草が生えている「冬以外」のシーズンの餌は、以下の記事でご紹介しています。気になる方は合わせてご覧ください♩
冬って餌に何あげるの?
雑草が生えてこない冬は、主食が「牧草」になります。それ以外にプラスアルファで、「その他の餌」を与える感じになります。
以下からそれぞれ詳しく説明していきます!
【1】牧草
雑草の代わりとなる主食です。
我が家では以下3種類の牧草を与えています。
- アルファルファ(マメ科)…メイン
- チモシー(イネ科)…メイン
- オーツヘイ(イネ科)…サブ
牧草を与える際のポイントは、マメ科とイネ科をバランス良く取り入れることです!
アルファルファはマメ科です。栽培された最古の飼料作物と言われるそうですよ。乾燥させたものは栄養価が高いです。
チモシーはイネ科です。特に2番刈りを好んで食べます。できれば香りが強いカナダチモシーをおすすめしますが、手に入らない場合はUSチモシーでもOKです。
オーツヘイもイネ科です。味が美味しいみたいでヤギたちは好んで食べますが、こればかり食べると糞の色が悪くなりがちのため、栄養価が高くないのかな?という印象です。
ですので、メインはアルファルファとチモシーにして、それにパラパラとサブでオーツヘイを混ぜるような感じにしています。
【2】米ぬか
冬限定で米ぬかも与えます。
米ぬかは、たんぱく質やミネラルが豊富に含まれていて、貴重な栄養分となるそうです。ただし、脂肪が劣化した古いものは有害になりますので、新鮮な米ぬかを用意してあげます。
お皿に盛ってあげると、ペロペロと嬉しそうに舐めます。
注意点としては、米ぬかも一度に与えすぎると鼓腸症の原因になるため、ほどほどの量にします。我が家では、一頭につき一日マグカップ一杯程度にしています。
【3】冬でも枯れない葉(ヤツデ・竹など)
牧草を主食としながらも、冬でも青々としているヤツデをおやつ程度に与えています。
田舎で暮らしていると、ヤツデがあちこちに生えていて、ちょっと山に入ればたくさん採れます。
ヤツデは採ってから数日経っても枯れないため、まとめて置いておけるのもいいところです。冬の救世主!
また、冬はよほど生草が恋しくなるのか、雑草がある時には見向きもしない草に反応して食べることがあります。そのいい例が「竹」ですね。
竹は普段そんなに好きではないのですが、冬はさすがに口にしています。
【4】くず野菜
冬はくず野菜も欠かせません。
特に以下は重宝しています。
- キャベツの外葉
- ブロッコリーの芯
- 大根菜
- カブ菜
- 人参
キャベツの外葉については、近くのスーパーから頂いています。ヤギたちも喜びます。
時々近所の方からもくず野菜を頂くことがあります。冬でヤギの餌がないことを気にかけてくれることもあって、近所の方の心遣いに感謝することも。
【5】落ち葉
落ち葉も好きです。
落ち葉なので何の葉っぱか分からないことも多いですが、分かる範囲だと以下が好きです。
- クズ
- クリ
- カキ
- マツ
- モクレン
庭をお散歩させると、パリパリととっても美味しそうに落ち葉を食べます。
基本的にヤギはどんな食べ物も「乾燥しているもの」を好むようですね。落ち葉も良い例だと思います。
【6】剪定した樹木の葉
庭木の手入れついでに出た樹木の葉も好物です。
たくさん剪定したときはコンテナに入れて、何日かに分けて楽しんでもらいます。
牧草の代金は?
冬の餌の主食となる牧草ですが、どれくらいの金額なのでしょうか?
毎回、3種類の牧草を1ブロック(20~30kg程度の束)ずつ用意してもらっています。
直近の代金はこんな感じでした。(↓)
- アルファルファ…単価67円×数量30.1kg=2,016円
- チモシー…単価68.5円×数量28.7kg=1,965円
- オーツヘイ…単価56円×数量23.9kg=1,338円
- 合計 5,319円(税抜)
- 〃 5,850円(税込)
12~3月頃までの4カ月は牧草に頼りますので、冬の間に上記金額を3回は購入する感じです(2頭分)。
飼料会社さんによって金額はまちまちだと思いますので、参考程度にお願いします!
余談ですが、牧草を保管する収納ボックスがあると非常に便利ですよ。
冬の餌やりで注意したいことは?
牧草が主食となる冬は、「水やり」に細心の注意を払います!
牧草は水分がなく、ヤギさんも喉が渇くようです。夏に比べて非常にたくさんの水を飲みます。
うちでは普段バケツ1杯分を用意していますが、気になる時はバケツ2杯分を設置しています。
年間をとおして設置しておきたい鉱塩も忘れずに!水のみと合わせてペロペロと塩を舐めます。
まとめ
ここまでヤギに与える冬の餌についてご紹介してきました。雑草がない冬はヤギさんにっても退屈な日々のことでしょう。少しでもヤギが幸せに感じられるように、工夫してあげられるといいかなと思います♩ではまた。
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