焼き芋が大好きだと、自宅でも美味しい焼き芋をつくれるようになりたいですよね。
焚火で焼くのもいいですが、本格的すぎて日常的にやることは出来ないし、オーブントースターでも作れるかもしれないけどちょっと物足りなかったりしませんか?
そこで今回は、地方で暮らす方にとってはお馴染みの「反射式ストーブ」を使って、焼き芋を焼く方法を紹介します!
このストーブを使っている方なら、「そんなの簡単だよ」と思うかもしれませんが、お好みの美味しさに焼くためのマニアックな方法ですので、ぜひ最後までお読みください。
ぼくの考える焼き芋とは
焼き芋とは、名前の通り、焼いたサツマイモのことですよね。
落ち葉でサツマイモを焼くのがはじまりだと思いますが、商品として焼き芋を扱った最初は、サツマイモを壺の中で焼く「壺焼き芋」でした。その後、熱した石で焼く「石焼き芋」が考案されました(石焼き芋の発明は、昭和26年です)。
どの方法も、サツマイモを焼いていますが、どのくらい水分を飛ばす(残す)かで好みが分かれると思います。
そして、最も水分を残す方法として、「蒸かしいも」があると思いますが、これは焼き芋ではありません(それはそれで美味しいのですが)。
ストーブやオーブントースターで焼き芋をつくろうとしたときに、水に濡らした新聞紙やキッチンペーパーで包みますが、過度に水分を与えすぎると「蒸かしいも」になってしまいます。
この記事では、「蒸かしいも」ではなくて、きちんと焼き芋であるのを前提に、ねっとり美味しい焼き芋の作り方を紹介していきたいと思っています(長くなりました、すいません)。
なお、焚火で焼き芋をつくる方法は、以下の記事で紹介しています!
つくりかた
準備
サツマイモをよく洗い、傷んでいないか確認します。もし傷んでそうなところがあれば、除いておきましょう。
キッチンペーパーをまく
サツマイモに、濡らしたキッチンペーパーを巻きます。このとき、適量の水分を与えるイメージをしていないと「蒸かしいも」になってしまいます。
私たちの場合、Mサイズのサツマイモでキッチンペーパー4分の1枚を使用しています。
キッチンペーパーではなく、新聞紙を使う場合、水を含む量が異なってきます。どのくらいのエリアを巻くかというよりは、どのくらいの水分をアルミ箔の内側に入れるかが大切です。
アルミ箔を巻く
アルミ箔は、火を通しやすくするだけでなく、水分を閉じ込める役割があります。1周しっかり巻きましょう。
ストーブの上にのせる
短時間で焼くよりも、時間をかけてじっくり焼いた方がしっとり美味しく焼きあがります。ストーブの火力が強めの時は、中央から外して、30~40分くらい焼きましょう。
途中、ひっくり返しながら、柔らかさで焼き加減を確認します。
弱火の時は、ストーブ中央において焼きますが、「強火、遠め」がより美味しく焼けるような気がしています。
必要な場合は水分を飛ばす
アルミホイルを剥がしたときに、火は通っていて食べられるけど、焦げ目もない「蒸かしいも」感が出ていた場合の対処方法を書いておきます(既においしく焼き上げっている場合は、この工程は必要ありません)。
ストーブにアルミホイルを敷いて、そのうえにおいもを乗せて、少し焦がします。これにより、水分が少し飛んで、焼き芋感が向上します。
反射式ストーブで焼き芋がオススメの理由
(1)経済的
焼き芋をオーブントースターでつくると電気代がかかります。ストーブはどうせつけているので、ついでに焼き芋が焼けます。
(2)おいしい
美味しい焼き芋をつくるのって、結構難しいんです。水分がうまく閉じ込められないとパサパサになるし、逆に水分が多いと焼き芋じゃなくなってしまいます。
反射式ストーブで焼くと、安定して美味しい焼き芋がつくれます。
(3)キッチンスペースを使わない
焼き芋はどうしても時間がかかってしまうので、オーブントースターをしばらく専有したり、作り方によってはコンロを1口専有します。
(4)焼ける匂いがたまらない
ストーブで焼き芋を焼いていると、甘い匂いが部屋に広がってきます。もうすぐできたかなぁと楽しみになりますよね。
オーブントースターに入れておくと、そんなワクワク感は味わえません。
サツマイモの品種は?
サツマイモの品種は本当に好みです。スーパーで手に入るものを使用すれば良いと思います。
- ねっとり系…紅はるか(紅天使、紅優甘、甘太くんも「紅はるか」)、安納芋
- ほくほく系…紅あずま、あいこまち、パープルスイートロード
- 中間…紅まさり、シルクスイート、ひめあやか、ふくむらさき
サツマイモは、9~11月ごろに収穫されます。品種だけでなく、どの時期に食べるかで甘さは変わります。
収穫直後は、まだでんぷん質が多めで「ほくほく」して、長く貯蔵するとでんぷん質が糖質に分解されて「ねっとり」します。品種と時期を加味して、好みの焼き芋をつくっていただけたらと思います。
超ねっとりが好きな人は、「貯蔵期間が長い」紅はるかを選ぶといいよ。
まとめ
この記事では、反射式ストーブで焼き芋を焼く方法について解説しました。
「蒸かしいも」にならないようにすることが大切です!この記事を参考に、好みの焼き芋を見つけてみてはいかがでしょうか。ではまた。