パン作りに欠かせない酵母。最近ではいろいろとユニークな酵母が使われたパンを見かけます。そしてなんと!ビール酵母でもパンは作れるんだそうです。しかし珍しい酵母だけにレシピが少ないですよね。
そこで私たちが実験台となり、ビール酵母パンの試作を行いました。結論から言うと大成功でした!
この記事では、ビール酵母を使った手作りパンに必要な材料、分量、手順、アレンジ料理レシピ(ちぎりパンとピザ)をご紹介しています。
これでビール酵母パンが簡単に作れるようになりますよ~!
ビール酵母パンに必要な材料・分量
必要な材料は以下です。約18cmのピザが4枚できる分量です。
- 強力粉…250g
- 薄力粉…50g
- 植物油(オリーブオイル、太白ゴマ油、菜種油など)…大さじ1
- 水…160g
- ビール酵母エキス…大さじ2
写真の中には「すいとん粉」が写っていますが、これを強力粉の代わりに使用しました(2020年5月現在、コロナウイルスの影響でなぜか小麦粉類が品薄状態です)。
ビール酵母はエキス(液体)を使用しました。乾燥した粉タイプの酵母も販売されているようですが、ここでご紹介するのはエキスを使ったレシピになります。
ちなみにビール酵母エキスは手作りできます。ビール、水、砂糖を使って発酵を起こし作ります。「ビール酵母エキス、作り方」などと検索してみてください。
私たちはたまたま手作りビールを作っていたので、その際に余ったビール酵母エキスを使用しました。
パン生地作りの手順
必要な材料が揃ったらパン生地作成に入ります。
【1】大きめのボウルに材料を全て入れ混ぜる
揃えた5つの材料を全てボウルに入れます。
そのあと手で混ぜ合わせます。しばらくするとまとまってきます。
【2】まな板に打ち付けるように捏ねる
ある程度丸くなったら、まな板に向かって投げるようにして生地を捏ねます。
15~30分程度捏ねますが、生地が伸びてきたように思えたらOKです。
【3】丸めてボウルの中で1時間発酵させる(一次発酵)
丸めた生地にサランラップをかけて、常温の部屋に置いておきます。
1時間もすると気持ち膨らんで大きくなった生地に出会えます。先程よりベトベトした触り心地に変化しています。
【4】空気を抜くようにして捏ね生地を等分する
この時まな板に打ち粉(薄力粉)をまぶすと生地が手にくっつきにくくなります。
生地をいくつかに分けます。ここでは四等分にしました。
【5】等分した生地に濡れ布巾をかけて1時間発酵させる(二次発酵)
濡れ布巾は生地に直接かけて大丈夫です。常温の部屋に置いておきます。
1時間後、発酵が進み約2倍の大きさに膨らんだところでパン生地完成です!
ちぎりパンの作り方
我が家にはオーブンがないため、フライパンを使ってできる「ちぎりパン」を作りました。
- ちぎりパンを作る時は、一次発酵が終わり生地を等分するタイミングでフライパンへ移動させます。
- 小さく丸めた生地をちぎりパンの形に並べていきます。二次発酵が進むことを考えて、少し間隔を開けて並べると上手にできます。※このとき必ずフライパンの中で二次発酵させてください!
- 二次発酵が終わり、生地が膨らんだのを確認したら点火します。弱火~中火程度で数分焼きます。※二次発酵後、生地には絶対に触れないでください!せっかく発酵した生地がしぼんでしまいます。
- 焦げやすいので、調理中はずっと見張っていると安心です。焦げ目を確認できたらひっくり返します。
- 再び数分焼いたら完成です!
一口サイズの可愛いちぎりパンが出来ました。食感はふわふわです。
ジャムをつけて食べたり、チーズをのせて食べたり、いろいろアレンジしてみてください。
ピザの作り方
ピザを作る大まかな流れは、生地を片面フライパンで焼く→材料を乗せる→グリルで焼く、といった感じです。
- 二次発酵が済んだ生地を平たく広げます。その後フライパンにのせます。
- 片面だけを焼きます。膨らみが出て、裏面に焦げ目が付いたところでフライパンから降ろします。
- ピザにのせたい野菜を切ります。食べやすく小さい大きさに切るとよいです。
- 片面が焼けた状態の生地の上にチーズ→野菜→再度チーズの順で具材をのせます。
- グリルへ投入し、数分弱火で焼きます。すぐ焼けるのでキッチンを離れないようにしてください。
- ピザの耳がほんのり色付いたら完成です!
優しい小麦粉の味とふわふわさっくり食感がたまらないピザができました。
まとめ
ここまでビール酵母を使ったパン生地の作り方とアレンジレシピをご紹介してきました。
ビール酵母を使うとふわふわで最高の舌触りの生地ができます。ではまた。