無添加石けんで有名な、シャボン玉石けん株式会社。「シャボン玉」の愛称で知られ、様々な無添加商品を取り扱っています。そのなかに、今回レビューをご紹介する歯磨き粉もあります。
無添加石けんが原料となった歯磨き粉って、どんな使い心地なんでしょうか?効果はきちんとあるのでしょうか?初めて使う人にとっては、色々と気になりますよね。
そこで、シャボン玉の歯磨き粉を使い始めて、10年近く経過する筆者が解説をしてみます!
この記事では、シャボン玉石けん株式会社のこと、使い心地・レビュー、メリット・デメリット、をご紹介しています。
これで、シャボン玉の歯磨き粉「せっけんハミガキ」のことが伝わりますように!
シャボン玉石けん株式会社とは?
シャボン玉の歯磨き粉「せっけんハミガキ」の使い心地をレビューする前に、この商品を販売している会社のことを少しだけご紹介しておきますね。
先に会社のことを知っておいた方が、歯磨き粉の特徴の理解もスムーズに進むと思います。
「せっけんハミガキ」を売っているのは、シャボン玉石けん株式会社です。
2020年、創業110年を迎えた福岡県北九州市の老舗です。
無添加石けんを使用した、歯磨き粉、洗濯洗剤、シャンプー、台所石けん、ハンドソープなどを販売しています。
このように今では、無添加石けんの製造販売のパイオニアとして広く知られていますが、高度経済成長期には「合成洗剤」も作っていました。
ちなみに石けんは天然油脂(牛脂、米ぬか油など)を原料としていて、安心して使えるし、水も汚さないそう!
ただ最近では「植物由来」とうたう合成洗剤もあるそうで、たしかに天然油脂を原料としてはいるものの、石油由来の合成洗剤と同じように複雑な化学合成を繰り返し、自然界に存在しない成分を作ってしまうそう。原料が天然でも、合成を繰り返してできた化学物質は、まだまだ安全性が認められていないものもあるのだとか。
その点、石けんはとてもシンプルな作り方で、天然油脂に苛性ソーダ(原料は海水からとれる天然塩で、食塩水を電解し作られるもの)を反応させるだけでいいそうです。
特に合成洗剤の肌負担については、当時のシャボン玉の社長が身を持って体感し、それ以降、合成洗剤の製造は一切打ち切ったそうです。その後「無添加石けん」にのみこだわり続けています。
そんな会社です。
「せっけんハミガキ」の使い心地・レビュー
シャボン玉が販売する「せっけんハミガキ」には種類がいくつかあります。
以下列挙してみます。
- ノーマル…418円
- EM(海水、乳酸菌、酵母入り)…517円
- 薬用(天然塩入り)…528円
- 子供用(みかん味)…440円
※価格は公式オンラインショップを参照。アマゾンや楽天、薬局、スーパーなどでも買えます。
私が使ったことがあるのは、ノーマルとEMです。
どちらもそこまで使用感は変わらなかったので、まとめてレビューします。
まず口に含んだ時の味ですが、爽やかなペパーミントの香りがします。天然由来のペパーミント香味料を使っているそうです。自然な匂いで嫌な感じがしません。
一般的な歯磨き粉と最も違うのは「泡立ち方」だと思います。
せっけんハミガキって、あまり泡立たないんですね。最初はびっくりするかもしれません。口の中が泡で一杯にならず、少しふわっとする程度です。
泡立ちすぎると、これらの妨げになってしまうって、歯医者さんも言っていたよ。
また、歯磨きの最中に舌がピリピリしません。
ある時たまたま別の歯磨き粉を使う機会があって、久々に使ってみたのですが、舌が痛くて驚きました。たぶん「せっけんハミガキ」が低刺激で優しいので、それに慣れたんだと思います。口がヒリヒリしないと安心できます。
歯磨き後は、きちんとネバネバも取れてすっきりできます。歯もツルツルです。
普通の歯磨き粉に慣れていると、最初は泡立ちが少ないので抵抗があるかもしれませんが、何度か使ううちにすぐ慣れました。
それ以外は、ほとんど一般的な歯磨き粉と変わりなく、気持ち良く使えます。口内に強い刺激を感じないのが、本当にありがたいです。
メリット・デメリット
メリット
「せっけんハミガキ」を使うメリットは、以下2つの安心感が得られることでしょうか。
- 安全性に疑問が残る化学物質(合成界面活性剤など)を摂取しないで済む
- 地球環境に優しい(水質汚染の心配が少ない)
人体にも自然環境にも配慮された、サステナブルな歯磨き粉という感じですね。これは大きなメリットかなと思います。
念のため「せっけんハミガキ」の原料の写真も掲載しておきます。
以下はノーマルタイプ。
以下はEMです。
デメリット
実は、私は以前「知覚過敏」でした。知覚過敏とは、冷たいものや熱いものを急に口に含むと、歯茎がキーーンとしみる症状が出ることを言います。
原因はストレス、睡眠中の歯ぎしり等が挙げられます。特に寝ている時の歯ぎしりで、歯のエナメル質が欠けてしまうことがあるんだそうです。
その後、歯医者さんには、シュミテクト(知覚過敏用・薬用歯磨き粉)の使用をおすすめされました。そのため症状が良くなるまでの数か月間は、シュミテクトを使っていました。
シュミテクトはこんな感じの歯磨き粉です。↓
もしかしたら「せっけんハミガキ」を使っているだけでは、こういった歯茎のトラブルや知覚過敏を未然に防ぐことは難しいのかもしれません(ノーマルタイプの場合)。
ただ、私は薬用シリーズを使用したことがないので、もし事前に気になるところがある方は、ノーマルではなく最初から「薬用のせっけんハミガキ」を選ぶといいと思います。
ちなみに以上の経験を踏まえて、現在はシュミテクトと「せっけんハミガキ(ノーマル)」両方を使用しています。
当たり前ですが、1種類の歯磨き粉しか使えない!という決まりもないので、体質や歯の状態を観察しながら、いろいろな歯磨き粉をうまく活用してもらえたらいいのかな、と思います。
まとめ
ここまでシャボン玉が販売する「せっけんハミガキ」についてあれこれご紹介してきました。基本的にはとてもおすすめできる歯磨き粉なので、体質に合わせてぜひ使ってみて下さい。ではまた。