地方移住、田舎暮らしってスローライフを連想させる一方で、なんとなく意識高い系の人たちが「地域を盛り上げる」みたいな、暑苦しいわっしょいした雰囲気ありませんか?筆者はメディアやSNSをとおしてそんな空気を感じたことがあります。
でも移住後はそんなに張り切らず、ほどよく地域と関わり自分の生活を穏やかにこなしていけばいいのでは、と思っています。
ということで、湖畔沿いで田舎暮らしをする筆者が、移住後の心構え、心得、考え方についてお話しします。
この記事では2点、移住後張り切ってお洒落に生活しなくていいと思う話、移住後地域のためにと力まなくていいと思う話、をご紹介しています。
移住後そんなに張り切らなくてもいいんじゃない
今回の記事で主張したい結論は、
地方移住、田舎暮らしを始めたからって「お洒落な自給自足生活をしなくちゃいけない」と思ったり「地域のために役立たないといけない」と張り切りすぎなくてもよいのでは?普通に自分ができるペースで穏やかに生活していくだけでよいのでは?
というものです。詳しく解説していきます。
お洒落じゃなくていいよ
「田舎暮らし」ってものすごく脚色されやすいものだと思います。
例えば人気雑誌や人気ウェブサイトを見ていてもお洒落っぽい生活をしている人の暮らしが切り取られていて、インタビューなどが掲載されていますよね。カゴいっぱいの野菜持って写真うつってる、みたいな。
このような情報を見るとなんとなく「田舎暮らし=お洒落な生活」という図式が脳に刷り込まれていく感じしませんかね。日本では外国のように幼少期からメディアリテラシーを鍛える機会が少ないので、真に受けてしまう人が多そうです。
そうすると移住後「自分もお洒落な生活をしなくては」と感じ、張り切りすぎてしまう原因になるような気がします。
田舎暮らしは生命力あふれる自然との闘いで本当に大変です。時間にも追われます。でもメディアにはお洒落な面ばかりが表に出ている印象です。こんなイメージのまま移住してしまったら、理想と現実の落差に戸惑う人も生まれるでしょう。
でも正直、お洒落な田舎暮らしを目指して力みすぎなくていいと思うんですよねえ。
お洒落さって勝手ににじみ出てくるものだし……と思いながらマイペースに生きています。
地域のためにとか大きなこと考えなくていいよ
世の中には移住・地域活性について情報発信しています系の団体やSNSアカウントってありますよね。
「今日はこんな場所で作業しました」「こんな景色のなか会議しました」「地域でこんな場所づくりしました」とか発信しているアレです。
これらを見ると、自分も移住後は頑張って地域のことを発信しないといけないのかな、とか、何か地域のために役に立たないといけないのかな、という錯覚生まれませんかね?
でもこういう活動している人って、それが「仕事」ですから。
もしかしたら行政関係の人、大学等の研究機関で地域研究をしている人などもいるのかもしれません。そりゃあ「仕事」となれば、なんかすごいことしてる風に見えるでしょう。
でもあくまでこの人たちは「仕事」をしているわけで、必ずしも「暮らしを営んでいる」わけではない。
当たり前のことなんですけど「移住≠移住に関する仕事をすること」なんですよね。つまり移住したからって、移住に特化した仕事を自分がするかどうかなんて分からないわけです。
個人的には「移住=穏やかな暮らしを守る仕事をすること」だと思っています。移住や地域活性とは全く違う仕事を選択する、なんてことは十二分にあり得るのです。
ですので、移住したから、田舎暮らしを始めたから、と言って「地域のために」と力まなくて大丈夫です。むしろ派手な移住者を嫌う地域もありますので目立たないくらいがちょうどいいと思っています。
移住系の団体やSNSアカウントは時折「その地域が自分たちのもの」のように発信をしていて、正直う~ん……と感じることもあります。でも結局は「暮らしを営むこと」について言えば、この人たちの情報よりお隣さんの情報の方が確実に移住後は役に立ちますよ。
地域で普通に生活を営み、地域に自然に溶け込む。これ大事ですよね。
そうした暮らしのなかで近所の方とつながりが生まれたり、新しい仕事ができるのは素晴らしいことですね。無理やり創作するものではないってことです。
まとめ
ここまで、移住したからってそんなに張り切らなくてもいいんじゃない?ということをご紹介してきました。個人的な見解なので参考程度にお願いします。ではまた。