雑草として厄介扱いされがちなドクダミ。大量に生えてきて何か活用したい!独特な香りを放つドクダミは、実は虫除け効果があります。特に「蚊」が嫌う香りです。ではどうやってドクダミを使えばいいのでしょう?
ということで、実際に筆者がドクダミを使って仕込んだ天然虫除けスプレーの作り方を解説します!
この記事では、旬を考えたスケジュール、必要な材料、スプレーを作る手順(摘む、乾かす、漬ける、詰める)、仕上がりと使い心地、をご紹介しています。
これで庭に生えている大量のドクダミを生活に役立てることができますよ!
旬を考えたスケジュール
ドクダミの旬
ドクダミの虫除け効果が最も上がるとされるのが、5月下旬~6月初旬です。ドクダミの花が開花する時期ですね。このタイミングの薬効が一年のなかで最高とされています。
ということで、毎年5~6月はドクダミ仕事にあてちゃいましょう。
スプレー完成までにかかる期間
ドクダミの天然虫除けスプレーが完成するまでの期間は、最短でも2か月です。もう少し具体的なスケジュールをお伝えします。
旬のドクダミを摘んで、乾かす作業。ここまでで2週間程度かかります。その後漬ける作業に入り1か月程度を要します。全部合わせて約2か月です。
最短2か月で完成ですが、もっと気長に待てる場合は一年程度漬けておいても問題ないです。なので、ドクダミの旬を狙った時期に一年分まとめて作っておくのがおすすめです。
必要な材料
3つを用意
必要なものは以下の3つだけです。
- 開花したドクダミ
- ホワイトリカー(35度以上のアルコール)
- 空き瓶
分量は適当で大丈夫です。どういうことかと言うと、作り方は空き瓶に乾いたドクダミを詰めて、そこへホワイトリカーをたっぷり注ぎ込むだけだからです。
強いて言うなら空き瓶の大きさに見合ったドクダミの量、ホワイトリカーの量を考えるといいと思います。
ドクダミについてアドバイス
ドクダミを収穫したらどこの部分を使うのか?と疑問に感じると思います。
結論から言うと、お好みでOKです。
例えばこんなパターンが考えられます。
- 花のみ使う。
- 葉のみ使う。
- 花、葉、茎など全体を使う。
私は全部試しましたので、のちほどそれぞれの違いと使い心地はレビューします。それを見てどこの部分を使うか検討してもよいですね。
スプレーを作る手順
摘む
開花したドクダミを摘みます。その後丁寧に洗います。
干す(※干さない場合もある)
丁寧に洗ったドクダミを2週間程度しっかりと乾かします。日に当てるとパリッと乾燥します。
干さないで使うとエキスの出方が弱まるor出方が遅い印象です。ですが、干さなくても作れます。
漬ける
ドクダミが乾燥したら、空き瓶に詰めます。
その上からホワイトリカーをじゃばじゃば投入していきます。葉がしっかり浸かるまで注いでください。
漬けている間はお洒落なインテリア(……というよりは魔女っぽい?)として飾っておいても可愛いです。
詰める
約1か月程度漬けると、エキスに色が付いてきます。
これを100円ショップやネットショップなどで買えるスプレーボトルに入れて完成です。
希釈については「エキス:水=1:1」がよいです。お好みで適宜調整してください。私は200mlのスプレーボトルを使っています。
仕上がりと使い心地
今回私が試したのは、以下の3パターンです。
- ドクダミ全体(花+葉+茎)/干した
- 葉のみ/干さなかった
- 花のみ/干さなかった
それぞれ仕上がり具合をみていきます。
ドクダミ全体(花+葉+茎)/干した
色は濃いあめ色です。乾燥させたので、早くかつ濃い色が出ました。
香りは牧草を思わせるクセのある草の香りです。アルコールのむわっとしたむせ返る感じもあります。
葉のみ/干さなかった
生葉の方が色の出方が薄くなりました。薄いあめ色といった感じです。
香りは乾燥したものとほぼ同じで、クセのある草とアルコールのむせ返る感じを合わせたような匂いです。
花のみ/干さなかった
恐らく花粉の色でエキスも全体的に透き通った黄色になっています。
香りは葉だけよりも果物のような感じがあります。バナナジュースのような……。
♢
使い心地はどれも正直それほど変わりませんでした。完成したものは、肌に直接触れてOKな虫除けスプレーです。虫刺されにも効果があります。
肌に付けたあと、肌がしっとりしました。
虫除けスプレーはホワイトリカーで漬けましたが、ドクダミの化粧水を作りたい場合は日本酒で漬けます。作り方は全く同じです。
ホワイトリカーはあくまで虫除けスプレー用なので、日本酒を使った化粧水の方がお肌がもっちりふわふわになります。保湿された感じがよく分かります。
化粧水にもチャレンジしたい方は参考にしてみてください。
まとめ
ここまでドクダミを使った虫除けスプレーの作り方をご紹介してきました。一見雑草と思いがちなドクダミですが、こんなに役立つなんて素晴らしい植物ですね。ではまた。