田舎暮らしやスローライフに憧れる人は多いと思います。今回はデメリットの一つであるとされる田舎暮らしの「虫問題」について考えてみます。実際虫が嫌いな人は、田舎や自然環境が豊かな土地で生活できるのでしょうか?
ということで、実際に築約50年の古民家で田舎暮らしをしている筆者が思うことを正直にお話します。個人的な見解ですので、参考までにお願いします。
この記事では、虫嫌いな人が田舎に住めると思うか否か、筆者の家によく出る害虫、将来田舎暮らししたいと思っている人へのメッセージ、をご紹介しています。
これで田舎暮らしに付き物の「虫問題」について、何かヒントが得られますように!
虫嫌いな人は田舎に住める?
結論から言います。
初期の衝撃・ショッキングを乗り切る覚悟があれば田舎に住めると思います。
詳しく解説していきます。
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ちょっと厳しいですが、田舎暮らしに虫は付き物です。どうしても自然と近い分、さまざまな生き物や昆虫と共存していかないといけない環境に置かれます。
なんだよ当たり前じゃ~~んと思われそうですが、言葉で聞くのと、実体験をとおして感じるのとでは各段に違います。これは自分自身がそうだったから言えることです。
でも田舎暮らしを始めてから、あまりにも虫が多くて正直衝撃を受けました。ああいるなぁで済まされなくなってきた感じがありました。
庭はもちろん、家の中にも常に何かしらの虫がいる状態です。古民家って隙間が多くてどうしても外から昆虫が入り込んできやすいのです。
特に人に危害を加える(噛んだり襲ったりする)虫の存在は恐怖でしかありません。虫のせいで夜も眠れなくなったことがあります。詳しくは後述しますが、我が家の害虫で最も恐ろしいのは「ムカデ」です。
地域によって害虫の種類は違うと思いますが、自然が豊かな田舎の住民は必ず何かしらの虫に頭を悩ませていると思います。その証拠に田舎のホームセンターに行くと、季節ごとに殺虫剤コーナーが特別に大きく設けられていたりします。
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ですが、こうした怖い虫も何度も遭遇することによって多少慣れてくるものです。
最初はやっぱりショッキングなんですよね。
虫が嫌いじゃなかった自分でもこうなったので、もし最初から「虫が嫌い」と分かっているようだったら尚更辛いだろうなあと考えてしまいます。
とは言え、初期の多大な衝撃を乗り越えてしまえば、あとは徐々に慣れていくと思います。最初にくじけないよう頑張る、この覚悟があれば大丈夫です。
我が家でよく出る害虫
古民家へ引越してきて、最も悩んだ害虫は「ムカデ」です。
ムカデは寿命が6~10年と長く、脱皮により時間が経つほど大きくなっていきます。うちで見た中で最も大きかったのは、体長約13cm程度ありました。人を敵だと判断すると鋭い牙で噛み、激痛、腫れ、重症時にはアナフィラキシーショックを起こします。
熱さに弱く夏場は土中に潜るため遭遇の確率は下がりますが、産卵期の春と秋は活動が活発になり地上へ出てきます。特に湿気は大好物。冬は冬眠します。
夜行性なので夜中に行動するのも怖い理由の一つです。家に忍び込み、寝ている人を噛むこともしばしば。ご近所さんが最近足を寝ている時に噛まれたらしいのですが、腫れがひどく病院に行くハメになったそうです。
見た目もグロいですし、家の中に普通に入ってきてしまうんです。そして何より頻度がひどい。春産卵期には、ほぼ毎日のように遭遇し駆除していました。
土の中、葉っぱの下、植木鉢の下、などとにかく暗い場所にもぐる習性があるので、それらをどかした時に驚かないようにしています。一度、一晩外に置いておいたバケツの下に彼らがもぐっていたことがあって、心臓が止まるかと思いました。
ちなみにムカデには有効な殺し方(熱湯をかける)がありますので、興味ある方は以下の記事を参考にしてみて下さい。
ちょっとしたメッセージ
将来田舎暮らしをしたいと思っている人へのメッセージを書いて終わろうと思います。
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田舎の虫問題は、地域によって差があると思います。
例えば私が頭を悩ませているムカデについては「山」が近くにある場合、要注意です。家屋のすぐ裏に小さくても山、森、林、などがある場合ムカデとお付き合いしていく可能性が高いです。反対に山から離れた平野部などはそんなに被害はないかもしれません。
ここらへんの事情は地域の人たちが一番よく分かっていることです。
まあそんなにうまく聞けないことがほとんどだと思いますが、私がもう一度家を探すとしたら勇気を出して聞くだろうなあと思います。「虫で困っていることはありますか?」って。
でもこうやって虫に悩みながら生きていると、人間の傲慢さみたいなものを感じることもあって、地球は人間だけのものじゃないんだなと再確認できます。……というのは綺麗ごとですけど、まあまあ事実でもあります。
まとめ
ここまで虫嫌いな人でも田舎に住めるか、を考えてきました。すでに移住希望の地域に住んでいる人が虫事情にもっとも詳しいと思いますので、本気で考えている人は直接聞きに行くのは本当にアリです。ではまた。