干し柿を作ろうと思った時、ただ皮を剥いて干せばいいんじゃないの?と思いますよね。
大方これで間違いはないのですが、カビが生えないようにちょっとした工夫やコツが必要になります。また、雨の日の対応も必要になります。せっかくなら上手に作る方法を知りたいですよね!
ということで、自宅の庭で収穫した柿を使って、実際に干し柿を作った筆者が解説してみます。
この記事では、作る時期、必要なもの、干し柿を作る手順とコツ、雨天時の対応、保存方法、をご紹介しています。
これで、手間をかけずに失敗なしで、干し柿作りができるようになりますよ!
作る時期
私が干し柿を作った時期をご紹介しておきます。
11月15日~12月10日の約1カ月間です。
秋~冬になるまでの間に作るイメージですね。11月は秋晴れが多く、乾燥しやすいので、干し柿づくりに最適なシーズンです。
必要なもの
まずは必要なものを準備しましょう。
柿(ヘタはT字に残しておく)
…柿は想像以上に縮むので、大ぶりの柿を用意します。多少傷が付いていても大丈夫です。あまり熟れていると皮が剥けないので、硬めのものがおすすめです。
スズランテープ(紐)
…「干し柿用ロープ」といった干し柿専用の紐もありますが、私はスズランテープで作りました。麻紐はカビが生えやすいそうなので、避けました。
熱湯消毒用の大きな鍋
…柿と紐を、数秒間殺菌する作業があるので、深めのお鍋が必要です。
最低限必要なものはこれで揃いました。
干し柿を作る手順とコツ
【1】柿のヘタをT字に残して収穫&洗浄
あとからT字の部分に紐を結ぶので、ヘタはしっかり残します。
【2】ヘタぎりぎりのところまで皮を剥く
ぎりぎりを狙うのが大変かもしれませんが、ここで綺麗にしておくと、完成した時に美味しく食べられる部分が増えます。
【3】スズランテープを60cmに切って、ヘタに結び付ける
スズランテープの長さは大体で大丈夫です。一本の紐の端と端に柿を結び付けます。
【4】鍋に水を入れ沸騰させ、柿を紐ごと10秒間浸す
これは殺菌のために行う作業です。干している最中にカビが生えないようにするため、すべての柿と紐を熱湯にくぐらせます。
紐も一緒に、というところがコツです。
【5】風当りの良い場所に2週間~1カ月干す
例えば古民家にお住まいだったら、軒下に吊るす感じで大丈夫です。
柿同士がぶつからないように、上下ずらしながら干します。ぶつかると乾きにくくなって、カビの原因になります。
【6】お好みの硬さになったところで完成
2週間も干すとだいぶ見た目がしわしわになって、ほとんど完成の状態になっています。
ただ、中がとても柔らかくまだジューシーな感じなので、もう少しねっとりさせたい場合は、全体で1か月くらいを目途に干しましょう。
最終的には、最初はこぶし以上の大きさだった柿も小さくなります。
雨の時はどうしたらいい?
干し柿づくりにおいては、雨があたらない状態を作ることが大切です。
そのため私は、雨天時と暴風時は、家の中に取り込んでしまっていました。
ただ、家の中は風がないのでカビの原因になりやすいそうです。なので、雨怪しいかな?という程度ではなく、本当に雨が降っている時にしか取り込んでいません。
雨の日と晴れの日で、柿を移動させるのが面倒かもしれませんが、いい天気の日にはしっかりと外に出してあげることが大切かと思います!
保存方法
完成したら冷凍保存をしてしまいます。そのまま常温で放置しておくと、カビが発生することもあるみたいです。
せっかく上手にできたものなので、すぐに冷凍庫へ入れてしまいましょう。
私はヘタを取って、ジップロックで保存することにしました。食べる時は、少し前に取り出して自然解凍し、頂きます。
できた干し柿の感想
完成した干し柿を食べてみると、甘さが凝縮されてとっても美味しくなっていました。
皮の食感がちょうどよく歯ごたえのある感じです。
種をとるのが少し大変ですが、種の周りはトロっとした舌触りが残っていて、それもまた美味です。種無し柿で干し柿を作る方もいらっしゃるそうで、そうすると食べる時に便利だなと思います。
干し柿は小腹が空いた時に最適な、健康的なおやつですね。
まとめ
ここまで簡単にできる干し柿の作り方をご紹介してきました。秋を感じられるとっておきの作業だと思いますので、ぜひ試してみて下さい。ではまた。