自宅の空き部屋や空き家を利用し、民泊として活用するケースが増えてきたようです。適切な方法で届出をし、許可が下りればairbnbなどの宿泊サイトに登録することもできます。でもやりたいと思ってもどんな準備が必要なのか、大体のスケジュールはどうなのか、事前に知っておきたいですよね。
そこで、実際に民泊運営を始めた筆者が、民泊を始めるまでの大まかな流れを解説します。
この記事では、運営開始に関する一連のスケジュールをご紹介しています。
これで民泊を始めようか迷っている段階~実際に宿泊客を受け入れるまでの流れが把握できるようになりますよ!
【1】民泊新法について知る
まず民泊を始めるにあたって、民泊新法について知っておくことをおすすめします。
民泊は宿泊業にあたりますが、宿泊業にも種類がいくつかあります。そのため本当に自分がやりたいことが民泊なのか、あらかじめ確認しておくといいと思います。
民泊新法については以下の記事で詳しく解説していますので、ご覧下さい。
【2】届出に必要な書類を確認する
民泊の仕組みを理解したあとは、実際に届け出の準備に入っていきます。
届け出先は、民泊運営しようと考えている物件が所在する都道府県です。私は茨城県に届け出を行いましたが、担当課は生活衛生課でした。
必要な書類については以下の記事で解説していますので、ご覧下さい。
【3】届出書類が揃ったら県庁へ提出しに行く
県庁へ提出しに行く前に、事前にお電話にてアポイントを取りました。担当者が決まっている場合もあるようですので、あらかじめ電話確認しておくと安心です。
当日やることは主に提出書類の確認でした。間違っているところはないか丁寧にご確認頂きました。30分弱で終了しました。
【4】県から承認書類が届くので中身を確認する
私たちの場合、県庁訪問してから承認書類が届くまで、ちょうど1週間でした。
封筒の中身はこんな感じです。
- 「住宅宿泊事業届の受理について」
- 「宿泊者名簿について」
- 民泊の標識(ラミネート加工済み)
- 「標識の掲示について」
- 「ご近隣の皆様へ民泊サービス開始のお知らせ」
- 「住宅宿泊事業の届出後に発生する事業者の主な責務について」
- 「民泊制度運営システム利用等に関するお願い」
- 「民泊制度運営システム利用申込方法」
※「」内は各お知らせの表題を記載しました。
【5】「民泊制度運営システム利用申込書」を郵送する
民泊を始めると、定期的に利用状況等を県へ報告する必要が出てきます。
その作業をオンライン上でできるようにするための書類を郵送で返信します。書き方は難しくありませんので、早めに提出してしまいましょう。
【6】「民泊制度運営システム利用申込」完了のお知らせをメールで受け取る
申込書を郵送してから約1週間で県の担当者からメールでご連絡がきました。
これで民泊を始めたのち、オンライン上で運営状況の定期報告をすることができるようになりました。ちなみに電波状況にない民泊運営者は紙ベースでの報告が必要になるそうです。
【7】「民泊制度運営システム」で各種登録を済ませる
システムを使い始めるにあたって、登録事項がいくつかあります。県の方から受信したメールにファイルが添付されていますので、活用しましょう。
見やすいように試しに印刷してみたのですが、1cm程の束になりました。結構な量があります。
【8】県から届いた標識を掲示し、近隣にお住まいの方へお知らせする
民泊を運営する場合、規定の標識を玄関先や家の門に掲示することになっています。【4】でもご紹介しましたが、標識は県から郵送で届きます。
また、近隣住人の方へ民泊サービスを開始する旨を周知しましょう。必要項目を書き入れるだけで済む様式が同封されていますので活用します。
【9】宿泊サイトairbnbに登録する
県から民泊運営の承認が下りると、登録番号を付与されます。これをもってairbnbにホストとして登録することができるようになります。
Airbnbの登録手順は画面に促されるように項目を埋めていけばよいだけです。あらかじめコンセプト等を作っておくといいと思います。
【10】宿泊者受け入れに向けてアメニティ等を用意する
ここまでできればあとは実際に宿泊者が来るのを待つだけです。
必要なアメニティ、寝具、周辺地図等を用意しておきましょう。
【その他】開業届/水質汚濁防止法に関する確認をする
もし民泊を個人事業として行いたい場合、税務署へ開業届を提出します。ただし税務署へ問合わせたところ、こちらは必須の作業ではないようです。
また、地域によっては「水質汚濁防止法における特定施設の届出」に該当するかしないか、確認する必要があります。私の地域は確認の必要があったため、県から指示された機関へ問合わせました。
※2021年9月1日より「水質汚濁防止法における特定施設の届出」は不要となりました。
まとめ
ここまで民泊を検討~実際の受け入れまでに必要な手順をご紹介してきました。
もしご興味があれば、ぜひ私たちのお宿にも遊びに来てみてください。ではまた。