いろんな人の移住ブログやYoutube動画を見ていると、憧れの移住生活が草刈りだったって話をよく見聞きします。そんな情報を見たみなさんも「それって本当?」「実際にどのくらい大変?」と思ったりするのではないでしょうか?
この記事では、地方の農村に900坪の屋敷地を購入して暮らす筆者が、実際に草刈りがどれだけ大変か紹介すると共に、少しでも草刈りが楽になる7つの工夫について解説します。
これから移住を検討している方の物件選びや、田舎暮らしで草刈りに悩まされている方の参考になったり、共感していただけますと幸いです。
草刈りってどのくらい大変なの?
まずは物件購入時にイメージを!
どのような物件を購入するかでも草刈りの時間はだいぶ変わります。50坪から100坪の物件で、駐車場はコンクリートで固められていれば、ほとんど草刈りの必要はありません。
特に冬場に物件見学をする方は注意が必要です。土が見えているところは草が生えてきますし、コンクリートだとしてもひび割れがあったら注意です。放置しておいたら夏にどのようになるかを想像しながら物件を選んだ方がいいと思います。
もちろん「広い物件は購入しないほうがいい」と言っているわけではありません。広い土地がないとできない暮らしもあります。どのような暮らしがしたいかを考えながら選択していただくのがいいのではないでしょうか。
草刈りに使う時間
筆者は900坪の屋敷地に暮らしていて、草刈りの頻度は、春から秋にかけては毎週1時間程度という感じです。もちろん草刈りをやらない週も結構ありますし、その分長い時間やる時もあります。
どのくらいのクオリティで庭を維持したいかによって草刈りの頻度も増えます。我が家は生活に支障がない程度に草刈りをしています。より綺麗に庭を維持したい場合は、草刈りの時間が増えていきます。
草刈りに揃える道具
草刈りには少なくとも以下が必要です。
- 刈払機(エンジンタイプ・26㏄がおすすめ)
- 刈払いの刃
- 混合油
- 刈払機オイル
- 安全な服装
エンジン式の26㏄以上の刈払機をオススメする理由は、ナイロンコードを使っても故障しないためです。ナイロンコードでの刈払いは障害物の多い場所での草刈りに有用です。刈払機の選び方についての詳細は以下を参照ください。
【工夫1】エリアごとに草刈りの方法を変える
よく歩く場所
筆者はよく歩く場所(駐車場から自宅まで、コンポスト周辺など)は小まめに草刈りしています。雨上がりに足元が濡れたりするのは不便なので、これらは最重要エリアだと思っています。
草がよく伸びる時期は、2週間に1回とかハイペースで刈ることもあります。
家の周り
家の周り、室外機の周りは小まめにチェックが必要です。
家の周りに雑草が生えると将来的に「畳の部屋から篠竹が生えてきた」なんてことになるかも知れません。あまりたくさん雑草が生える場所ではないと思いますが、たまに巡回して、必要に応じて(年に数回)草を刈りましょう。
庭
庭木が植わっているエリアは見た目の問題になります。どのくらいの頻度で行うかは各自のセンスになります。
私は重要度を下げています。具体的にはよく草の生える場所で月に1回以下、あまり目立たないところは年に1回程度にしていると思います。
まったく生活に影響がないエリア
広い敷地をお持ちの方だと、まったく生活に影響がない土地もあると思います。私たちの場合、ヤギのエサを刈る時にしか使わない丘みたいな土地があります。
そこは少しずつ草刈りをして、どの場所も年に1回は草を刈ったという状況にしています。春先に草刈りをした場所は、夏には薄ススキとかがすごく生えていますが、それはそれでOKにしてます。
年に1回は刈り取ることで、樹木や竹など大きくなると管理が大変な植物を除外することができます。
一度に草刈りをせず、少しずつ刈ることで、身体的な負担を減らすと共に、生態系に配慮しています。
【工夫2】高刈り
刈払いの方法に「高刈り」という刈り方があります。高刈りは根元から10cm~15cmの位置で雑草を刈ることです。雑草を刈る位置が重要なので、草を刈る位置さえ気をつければ、あとは通常の草刈りの方法と同じ手順おこなえます。
「10~15cmのところで刈ったら草刈りの頻度が上がるんじゃ?」と思う人もいると思います。しかし、高刈りは植物の生長点を刈ることで成長を抑えることができます。さらに、土壌表面に日光が当たりにくいため新たな発芽を予防することにつながります。
よく歩く場所は「高刈り」にすると歩きにくくなるので、エリアごとに草刈りの方法も変えることが大切です。
【工夫3】ナイロンコードを使う
ナイロンコードは、庭木や庭石が多い場所で使用します。
石に刈払い機の刃が当たると、欠けたりしますし、跳ね返りも危ないです。ナイロンコードを使うことでそれらのリスクを軽減できます。一方、粉々になった雑草が飛んできて服が汚れますので、しっかりと作業着を着て使用してください。
【工夫4】コンクリートの隙間を塞ぐ
コンクリートの隙間は、草を抜くしか無くて大変です。そのため隙間を塞いで草が出ないようにすることが有効です。
以下の記事では、コンクリートの隙間を埋める方法について解説しています。
【工夫5】竹チップなどを敷く
竹チップを敷くと土壌に日光が当たらず雑草が抑えられます。数年ごとに追加で竹チップを巻く必要がありますが、とても有効な対策です。
似たような方法に「防草シート」や「マジカルサンド」があります。土壌を覆うことで雑草が生えなくなります。竹チップは自然素材ですが、防草シートやマジカルサンドはもちろん自然素材ではありません。見た目も含めて使い分けが重要です。
【工夫6】傾斜は道具に頼る
傾斜の草刈りは危険を伴いますし、体力も使うので大変です。
「土手楽」など傾斜の刈払いを簡単にする商品がありますので、道具に頼りながら刈払いを行うといいと思います。
【工夫7】ヤギを活用する
ヤギが雑草対策に注目されています。結論から言うと、それほどクオリティに影響しない場所(空き地、広場、耕作放棄地など)にはいいと思います。
ただし、ヤギは雨が嫌いであること、夏の炎天下で活躍できないことなどを考えると、そこまで大きな期待はできないかもしれません。また、庭など綺麗に保っておきたい場所では、追加の刈払いが必要です。
以下の記事でもヤギと草刈りの効果について記載しています。
まとめ
この記事では、田舎暮らしで草刈りがどれだけ大変なのかを解説しました。物件を選ぶときから草刈りについてイメージする必要があると思いました。
一方、草刈りが必要な広い土地ではないと出来ない暮らしがあります。例えば、家庭菜園や動物の飼育などです。そのような場合も含めて、草刈りはどのように軽減できるか考え、向き合わないといけないと思います。
私たちの工夫をいくつか紹介しましたが、それぞれの家にそれぞれの工夫があると思います。参考にしていただければ幸いです。