斜面の刈払いは大変ですよね。刈払機を持って、急な斜面でバランスをとりながら、1歩1歩前に進んでいくのはとても疲れます。時には、ヒヤリとする場面もあるのではないでしょうか。
この記事では、敷地内に急な斜面があり、その草刈りに悩んだ筆者が出会った「土手楽」という商品について解説します。
他の商品との違いや、どんな点が優れているか(メリット)、またもう少し改善してほしい点(デメリット)も紹介したいと思います。
みなさんが傾斜の草刈りをするときのお役に立てれば嬉しいです。
傾斜の刈払いに便利な「土手楽」とは?
「土手楽」とは、急斜面でも簡単に草刈り作業ができる鉄製の装着式スパイクです。
谷側(下側)に長い刃、山側(上側)に短い刃が付いた金属製のもので、畦の傾斜とだいたい同じ35度の角度に対応しています。
谷側の足(主に左足)にのみマジックバンドとゴムバンドで取り付けて作業します。身体が自然と水平に保たれ、足が滑らず安全に作業ができるようになります。
この製品は、長野県で自動車パネルスイッチ組立などを行う瑞針電機製作所さんが開発したもので、高齢者を中心に利用希望者が増えたことから販売に踏み切ったそうです。
使い方
刈払い作業は右から左に行うので、斜面を正面にしたとき左側を向いて作業することになります。すなわち谷側(下側)の足が左足になります。
左足に「土手楽」を装着することで、左足の水平が確保され、またスパイクで地面をしっかり押さえることができる仕組みです。足元がしっかりすることで、刈払機を使いやすくなりますよ。
優れている点(メリット)
手ごろな価格
「土手楽」は3,000円から4,000円程度で売られています。長靴に装着するゴム製のスパイクと比較すると若干高いですが、ほかの金属製品と比較すると低価格です。
お試しで購入可能な価格帯だと思います。
スパイクで足元が安定する
斜面の草刈りで重視しているのは足元を固定することですよね。「土手楽」は鉄製のスパイクでしっかり足を地面と固定することができます。
水平が取れる
斜面の草刈りで大変なのが、足首の曲がりです。例えば、市販でよくみかけるゴム製の装着式スパイクでは、足首が曲がり負担になります。「土手楽」は接地版により水平が確保され、足首の痛みが解決できます。
外れにくい
装着型のスパイクは、長靴から外れてしまうことがあります。「土手楽」は水平の確保により、足首を曲げずに済むため、外れにくいように思えます。
もう少し改善してほしい点(デメリット)
「土手楽」は便利でとても助かっているのですが、少しだけワガママを示します。
もちろん、十分満足していて、そのうえでデメリットを上げます。
ゴムバンドが切れやすい
「土手楽」は足を2本のバンドで固定して使用します。1本はマジックバンド(布製)、もう1本はゴム製のバンド(ゴムバンド)です。ゴムバンドがあるため、長靴と「土手楽」がフィットするのですが、ゴムバンドが若干切れやすいです。
女性用がない
楽天市場のレビューを読んでいると、女性用が無いため、使っている途中に外れそうになったという声がありました。確かに横幅が広く男性用の長靴にはピッタリですが、女性用の長靴で使用すると大きいかもしれません。
スパイクが曲がる
これもコスパを考えると仕方ないと思うのですが、スパイクは鉄製ですが薄いため、使っているうちに曲がっていたりします。そのため、ハンマーでまっすぐに直しながら使っています。
まとめ
この記事では、大変な斜面の刈払いを解決するため、長靴に装着して使うスパイク「土手楽」について紹介しました。刈払機を持って、急な斜面を歩くのは大変で時にはバランスを崩しそうになります。そこでこの製品を使うと、スパイクで地面と足を固定でき、足首をひねらずに水平を取ることができます。
もう少し丈夫であるといいなぁと思いつつ、コスパは悪くない(とても良い)のでとても満足して使用できると思います。敢えて言うと別売り(もしくは予備)のゴムバンドが欲しいくらいです。
この記事を読んだ皆さんが、少しでも傾斜の草刈りが楽になれればうれしいです。ではまた。