庭をうろうろしていたらふと発見した食用っぽい植物。普段はその他の雑草に紛れているのに、よく見たら立派な食べ物になる植物だった!なんてことありますよね。ではどんな植物が紛れ込んでいる可能性があるのでしょう?気になりますよね!
そこで広い庭付き古民家で暮らす筆者が実際に、春2~5月の間に庭で見つけた植物を解説します。
この記事では食べられる植物10種類、植物の簡単な特徴、調理例をご紹介しています。
これで庭に生えているかもしれない食用植物について知ることができますよ!
フキノトウ
地域にもよりますが、大体2月中旬くらいから顔を出し始めます。日影に多く、旬が短いです。苦くて好き嫌いが分かれる植物ですが、厳しい冬の終わりを告げる自然からの嬉しい便りです。
開ききる前に収穫すると丸々天ぷらにしやすいです。茹でて刻んで味噌をあえればフキ味噌も簡単に作れます。
ツクシ(スギナ)
3月に入るとひょっこり土から顔を出します。植物名はスギナです。三寒四温の3月は枯れ葉なども多く、紛れて見つけにくいかもしれません。土手などに生息しています。
ツクシのハカマ(茶色いヒラヒラした部分)を取って、あく抜きをしてから頂きます。お浸し、佃煮などで食べます。
三つ葉
3月~初夏が旬です。透明感溢れる葉っぱが特徴の三つ葉。スーパーで見かける三つ葉はよくスポンジに植えられていますよね。自生している三つ葉は市販のものより太くて大きく、独特の香りも強いです。
鰹節とあえてお浸しに、親子丼や茶わん蒸しの上に散らして香りづけに、いろいろな食べ方ができます。
ヨモギ
3~5月頃に生えてきます。似たような毒草(クサノオウ)がありますので、収穫には注意が必要です。山野はもちろん空き地などでも簡単に見つかります。
収穫後、蒸して干してミルなどで粉にするといろいろな使い方ができます。草餅、白玉だんご、パン、ヨモギ茶などで頂きます。
タケノコ
3~4月に見られます。我が家の庭にはちょっとした竹林があるのですが、二か月間はタケノコに追われる日々でした。皮を剥いたり、あくを抜いたり、調理の手間がかかりますが、美味しさは格別です。野草と違って大きく食べ応えもあるので、貴重な食材です。
定番のタケノコご飯は季節を感じられていいですね。お浸し、天ぷら、煮物にも最適です。
フキ
3月~初夏にかけて生えます。葉っぱが大きくてまるでトトロの傘のように存在感があります。実際に食べることが多いのは茎の部分です。
あく抜きしてから調理します。鰹節、みりん、酒を使ってさっと煮詰めれば簡単にご飯が進む佃煮の完成です。常備菜として冷蔵庫に蓄えておくと食卓が豊かになります。
野イチゴ
5月上旬くらいに実がなります。花は一般的な苺と似ていて白色です。野イチゴといっても何種類かあります。赤い実、オレンジの実、粒が大きい実、粒が小さい実、各種あります。
食べ方はそのまま食べます。実のなかにアリが入っていることがあるので注意しましょう。
柿の葉
5月頃に出る新芽を収穫します。柿の木は田舎の中古物件を買うと運よく敷地内に植わっている可能性があります。我が家もこのパターンでした。
柿の葉の新芽は柔らかく、薄緑色で見た目も綺麗です。天ぷらにすると紫蘇の葉のようにサクサクして美味しく頂けます。
ミョウガタケ・ミョウガ
5月になると「ミョウガタケ」と呼ばれるミョウガの新芽が出てきます。新芽が収穫できるのはわずかな期間なので注視する必要があります。6月~秋にかけては一般的な「ミョウガ」が収穫できます。
ミョウガタケもミョウガも刻んで生で薬味として頂けます。冷たい素麺に入れるとグッと大人の味になって美味しいです。
ドクダミ
5月に入ると花が咲きだします。ドクダミは独特の香りを出すしぶとい雑草と思われがちですが、使い方が数え切れないほどあります。食用はもちろん、虫除け、化粧水、虫刺されのかゆみ止めなど、活用方法がいろいろです。
食用としては主に乾燥させてお茶にすると美味しいです。
まとめ
ここまでぜひお庭で見つけたい食用植物を10種類ご紹介してきました。春は命の息吹が感じられるよい季節ですね。植物も元気いっぱいです。ではまた。