私たちはコロナがやってくる前(2020年以前)から田舎暮らしを始めました。どこかの書籍で、コロナ前に移住していた層を「平成の移住者」と表現すると書いてありました。
そういう意味で、私たちはそれに該当するのだと思います。決してコロナがきっかけで地方移住をしたわけではなく、コロナが来ようが来まいが前々から田舎で暮らすことを考えて生きてきました。
今暮らしている湖畔の町へやってきて、もうじき丸3年になります。4年目に入る前に、改めて「なぜ自分たちはここで暮らしているんだっけ?」ということを考えてみました。
結論から言うと、「もしもの時」がやってきても生きていけそうな場所だから、という保守的な答えに行きつきました。決して全国で一番好きな町だから、といったキラキラした理由ではなかったのです。
ということで、この記事ではもう少しこの件について詳細に綴ってみようと思います!
実はこの話を考えることになったのは、ひょんな日常会話からでしたので、その時の会話も含めて時系列でお伝えしてみようと思います。
田舎暮らしに興味があって、どこに住もうか迷っているんだよな~と思う方にとって、「こんな人たちもいるのか」「こんな考え方もあるのか」と軽く参考にしてもらえたら嬉しいです。
別の田舎にも憧れる
田舎暮らしをしていると、別の地域がうらやましく思えることが時々あります。
特に私たちは旅行が趣味なので、全国の町をそれなりの数、見ていると思います。
すると「こっちの町もよかった」「あっちの町もよかった」と好きな町が増えて、ここなら住めると思える候補の町が永遠に増え続けるのです(すでに移住済みなのに)。
足し算で考えない
田舎暮らしを考えたとき、いろいろな町を見過ぎて、移住先を決めるのに時間がかかった、といった話を聞いたことがあります。
その気持ちはよく分かります。だって日本に素敵な場所はたくさんありますから。
でもこれは、自分もそうだったのですが、良いところを見過ぎているから起こることなのかもしれません。例えるなら足し算です。あれもある、これもある、だからいい町、と。
「もしもの時」に耐えられるか
移住先を検討するとき魅力的な視点を集めて考えがちですが、「もしもの時」はどうだろう?と考えることにしてみたのです。
その視点を持つと、これまで素敵に思えていた場所が怖くなったり、現実的ではなくなっていきました。
「もしもの時」にはいろいろな事柄が含まれると思います。自然災害、物流停止、政治経済(例えば戦争、金融危機、社会システムの変化など)があるでしょうか。
自然的な「もしも」のほか、人為的な「もしも」も非常に怖いですね。
リスクの少ない生き方がしたい
私たちは二人とも保守的な価値観を持っています。何かで成功して億万長者になりたい!という野心はなく、どちらかと言うと、最低限の暮らしを心地よく回したいという気持ちが大きいです。
最低限の暮らしって何?と考えたとき「健康に生きる」が真ん中にくると思いました。具体的には、住める、食べられる、が大きいと思います。
今の貨幣経済がいつまで続くか分かりませんし、そもそも物流が滞ったら貨幣があっても意味がありません。ですが、今のところそのように世の中は回っているわけで、俗世離れせずに世の中の流れを適切に学び続け、そこそこのお金を稼ぐことも重要だと思います。
ですので、水が豊かな田舎で大きめの土地を持って自分たちで食糧生産をしながら、学びを怠らずに主体的に稼ぎ生きることが自分たちにとって「リスクの少ない生き方」だと分かったのです。
「もしもの時」に対応できる基盤
今の科学技術で分かっていること、分からないこと、いろいろあると思います。また、今この瞬間にも世界では戦争が起きていて、いつ日本にもそのタイミングがやってくるか分かりません。
この先どんな不測の事態が起こるか分かりませんが、考えられる「もしも」に備えて基盤を整えながら生きていきたいです。
簡単なことではないけれど「自分たちで生きていける技術」を徐々に身に付けていく、ということなのだと思います。
旅するごとに他の素敵な町に浮気しそうになっていましたが、災害が少なく1000年前から人々が暮らしを営んでいるこの田舎町で生きていることは、心配性な自分たちにはぴったりだと、今なら心からしっくりくるのです。
まとめ
ここまでなぜ自分たちがこの田舎町で暮らしているのかをお伝えしてきました。
決して超好き!大好き!という訳ではなく普通に好きくらいだけど、「もしも」に強そうという意味では盤石な町であることを確認できました。ではまた。