直火でご飯が炊ける土鍋ご飯って、美味しくて感動。電気炊飯器もいいけど、土鍋ご飯は一度食べたらやめられなくなってしまう美味しさです。でもどうやって炊くんだろう?特に初めて使う時には成功するコツを知っておきたいですよね!
そこで三重県の窯元・長谷園が製造している土鍋「かまどさん」使用歴7年以上の筆者ができるだけ簡単に解説します。かまどさんとは商品名です。
この記事ではかまどさんの概要、炊き方とコツ、土鍋ご飯を食べた感想、味のレビューをご紹介しています。
これで土鍋ご飯の炊き方がマスターできますよ!
かまどさんの概要
かまどさんとは、三重県の窯元・長谷園で作られている土鍋のことを指します。
長谷園は1832年創業という歴史ある会社です。伊賀焼の土鍋や器などを取扱っています。2011年には国の登録有形文化財として、窯や建物など12件が指定されました。
そんな長谷園が作る土鍋・かまどさんには、こだわりがたっぷり詰まっています。
例えば直火部分は肉厚成型の仕上げになっていて、熱を穏やかに伝えたり保温性があったりとご飯の美味しさに繋がります。
他には二重ふたを採用していて、これにより圧力鍋と同様の効果が得られます。ご飯がもっちりと仕上がります。吹きこぼれ防止にもなります。
かまどさんにはサイズがいくつかあるので、ご家族の人数に合わせて購入することができます。
炊き方とコツ
心構え
基本的には、昭和時代まで一般的だった以下の言葉通りの作業を行えばOKです。
「はじめちょろちょろ、なかぱっぱ、あかごは泣いてもふたとるな」
(大体の訳)
はじめちょろちょろ:お米に給水させよう
なかぱっぱ:中強火で一気にご飯を炊こう
ふたとるな:火からおろしてもふたは取らずにいよう
聞いたことありますか?おまじないみたいですよねえ。
心構えはこんな感じとして、もう少し具体的に写真付きで説明します。
【1】お米を研いで浸水させる/20分程度
食べる分のお米を研いで、ボウルなどで浸水させます。浸水時間は1~5合までどれも同じで約20分です。
私はもっと長めに浸水させてしまっています。数時間程度浸水することもあります。
コツ
浸水のとき直接かまどさんで浸水させない方がよいです。炊く直前にボウルから移します。
【2】かまどさんにお米と分量の水をセットする
浸水が済んだらいよいよご飯を炊きます。
電気炊飯器と違ってお釜の内側に水の量を表す線はありませんので、計量します。
(例)
- 2合…400㎖
- 3合…600㎖
- 4合…800㎖
※水の量についてはかまどさんの公式ホームページにも解説があります。
コツ
さいあく水の量を忘れてしまったり、調べるのが面倒だった場合「お米と同量の水」と覚えておけばOKです。
例えば、家にある適当なコップAにお米を入れて計量し、またコップAに同じ量の水を入れれば大丈夫ということです。
【3】中強火の火にかける/15分程度
かまどさんは二重ふたになっています。まずは内側のふたをセットします。
続いて外側のふたをセットします。
だいたい3合炊きで15分程度経つと、水が沸騰してふたがガタガタいいだしますがそのまま放っておきます。
外側のふたに穴が開いていて、穴から勢いよく湯気が出てきます。
コツ
ガタガタと音が気になるかもしれませんが、火力は下げないでください!
【4】湯気から焦げたような香りがしてきたら火を止める
「焦げてきた感じがする」という段階で火を止めます。
ふたの周辺もぶくぶくしていて気になりますが、ふたを開けずにいます。
コツ
お米の甘くて美味しそうな香りではなく、焦げたような香りがするまで待つのがポイントです。
参考までに公式ホームページには以下のような炊き時間目安が掲載されていました。
- 2合…10~12分
- 3合…11~14分
- 4合…17~21分
ただし私はこの時間を意識していません。
あくまで焦げた香りがしてきたら止める!でこれまで失敗したことがないです。
【5】火からおろして蒸らす/20分程度
炊く合数に関わらず、火を消してから20分間蒸します。
コツ
ふたは開けないようにするとよいです。熱が逃げてしまうので。
♢
ここまでくれば完成です!
綺麗な土鍋ご飯が炊けました。
おこげもほんのちょっと出来ています。
土鍋ご飯を食べた感想
とにかく食べて確認して欲しい!というのが正直な感想なのですが、もう少し丁寧に説明します。
電気炊飯器と比較すると主に以下の点に違いがあるように思います。
味…程よい焦げが混ざり香り高い
食感…さらさら感と粘り気がマッチしている
特に鼻から抜けるような香りに「うわーお」となります。食感もよくて次々とご飯が進んでしまいます。美味しいのでよく噛んで食べるようになりました。
でもまずはやっぱり食べて欲しいです!
まとめ
ここまで三重県の窯元・長谷園が作る土鍋「かまどさん」を使った土鍋ご飯の炊き方をご紹介してきました。コツを守れば誰でも超簡単に調理できます。ではまた。