映画やテレビドラマの撮影って、全国各地で行われていますよね。撮影は専用のセットで行われる場合もありますが、普段は撮影以外の目的で運営している施設やお店を活用することも多いようです。
我が家(自宅兼民泊施設)は自治体のフィルムコミッションから紹介してもらい、ドラマの撮影場所として使用していただきました。
この記事では、実際に我が家をドラマの撮影に利用してもらい感じたメリット(良かったこと)、デメリット(大変だったこと、嫌だったこと)を紹介します。
二人でメリットとデメリットを総合して「また使ってもらいたい」と総括しました。以下、二人の想いを書いていきます。
ロケに使ってもらうってどんな感じか知りたい方のご参考になれば嬉しいです。
そもそもどういった流れで自宅がロケ地になったのか?といった内容については以下の記事でご紹介中です。
我が家をロケで使ってもらうメリット&良かったこと7つ
俳優さんに直接会える
撮影に使ってもらえるということは、普段テレビでしか見れない俳優さんたちに会うことができます。
特に我が家は、部屋を撮影に貸し出すと残りの部屋が少ないので、私たちのプライベートスペースに俳優さんと一緒にいるという時間が長かったです。
普段話すことができない方とお話しすることができるのはメリットだったと思います。
サインと写真がもらえる
実際に会えるだけでなく、サインを書いてくれたり、一緒に写真を撮ってくれるので思い出になります。
俳優さんは芸術方面全般に敏感で多才な方が多いようで、演技のほかに漫画も得意!という方もいらっしゃるみたいです。今回、サインと一緒に素敵なイラストを書いて頂けました。
また、まだ若手だとこれからどんどん売れて欲しい!という気持ちにもなり、応援したくなります。
使用料が貰える
ロケに使ってもらうことで、臨時収入が得られます。撮影に伴う使用料金は事前に制作会社さんと相談して決定しました。
今回初めてのことだったため、まずは市役所の方に相場を聞いたり、アドバイスを頂きながら金額を設定しました。
正直こんなにもらっていいの?と思ったので、ドラマや映画って作るのにお金かかっているんだなーという印象を持ちました。
制作部スタッフの気遣い
映画やドラマの撮影は、様々な専門家の方々や複数の会社が寄り集まって行われたため、当日は総勢数十名と大勢のスタッフがやって来ました。
監督、プロデューサー、カメラマン、タイムキーパー、音声、照明、メイク、衣装、小道具、美術、マネージャー等々、それぞれの役割が明確にあるそうです。
そんななか制作部のスタッフさんは、慣れない私たちに非常に気を遣ってくださいました。細かな挨拶や御礼の言葉、ロケ弁の手配、アイスやスイカの差し入れなど、優しい心遣いが感じられました。
市役所職員のサポート
今回のドラマの撮影は、市役所のフィルムコミッション担当者職員さんからの紹介で実現しました。そのため職員さんが、撮影中はもちろん撮影前後まで常に気にかけてくださいました。
撮影前のロケハン時も、監督やプロデューサーに同行して必ず一緒にそばで見守ってくれていました。撮影中は何度も現場へやってきて、かなりの時間を現場で費やしていました。
また、撮影後も情報解禁についてのお知らせを随時連絡してくれるなど、終始丁寧でした。
撮影後の原状復帰
撮影ではたくさんの大道具や小道具を持ってきて、もとから家にある家具や備品をかなり動かします。本当にここは我が家なのか?と思うくらい、家具の配置等で雰囲気が変わったのには驚きました。
そのため物がなくなったり、どこに置いたか分からなくなるのが心配でしたが、きれいに原状復帰してくれました。
照明の関係で電球を外したりもしましたが、電球一個でさえ管理していたので元に戻すという点においてはしっかりしているのかな、という印象でした。
芸術に触れる機会になった
普段は縁がないと思っていたエンターテイメントの世界。
実際に目の前で撮影が行われて、新しい世界を見させて頂き貴重な経験となりました。人を楽しませることには想像以上の手間と作り手の工夫が詰め込まれているのだと知りました。
あとは「テスト!」や「本番!」を間近で見たことで、映像作りの世界って本当にこんな感じなんだ……とやたら感動しました。本番前に俳優さんのメイクや髪の毛をつどつど直しているのが面白かったです。
我が家をロケで使ってもらうデメリット&嫌だったこと5つ
以下からはデメリットを紹介していきます。大変だったことや嫌だったことは実はたくさんありますが、総合的にはまた使って欲しいと思っています!
掃除が大変
今回は屋外と室内の撮影があったため、出入りが激しかったです。屋外で使った機材や道具をふつうに室内で使ったりして、嫌だなぁと思うことも多々ありました。
また、掃除ではどうにもならない汚れがつくこともありました。例えば我が家の床は無垢材を使用しています。無垢材は水跡が残る特徴があるので、撮影で水跡が付いてしまったところは多数あります(中と外の移動が激しいため)。
虫が入ってくる
撮影は7月下旬と暑い日に朝から夜まで行いました。
夜でも網戸を開け放って撮影するシーンが多く、蚊、アブが入ってきます。夜には照明にカナブン、セミ、ヨコバイなどが大量に集まってきました。撮影後しばらくは家のなかで虫の死骸を見かけました。
電気代がかかる
撮影時は電気代が通常よりかかります。カメラ、照明器具、バッテリーの充電など電気がたくさん必要です。
実際に我が家はいつもより約12キロワット(約300円)ほど多く消費していました。予想より少なめで逆に後でびっくりしました(それでも日々の倍の電力使用です)。
本番中は音を立てられない
撮影は、シーンごとに「段取り」「テスト」「本番」と進んでいきました。本番前はまだ気が楽なのですが、撮影本番になると静かにしていないと迷惑をかけてしまいます。
エアコンや扇風機のスイッチも本番事に消していました。また、飼っているヤギの鳴き声が続いた時にも声をかけられてしまいました。
トイレやキッチンが使えない
撮影中はトイレの流す音が入ったらいけないので、基本的には本番中はトイレを使うことができません。本番を除いた時間でトイレに行きます。
ただ、シーンによってはトイレの前がふさがれていて、トイレを少し我慢したり、最寄りのコンビニに行ったりした時もありました。
キッチンもお貸ししていたので、使えない時間がありました。私たちの分もロケ弁を用意してくれてたり、事前に食事を作っておいたのでどうにか大丈夫でした。
まとめ
この記事では、実際に我が家をドラマの撮影に使ってもらって感じたメリットとデメリットを紹介しました。
夫婦二人で話し合い、総合的にまた使ってもらいたい(メリットが大きい)と総括しました。
この記事が、ロケに使ってもらうってどんな感じなのか、気になる方の疑問を解決できれば幸いです。
そもそもどういった流れで自宅がロケ地になったのか?といった内容については以下の記事でご紹介中です。