ちょっとしたおやつやデザートにぴったりな甘酒(甘糀に水を足すと甘酒になる)。自宅で作ることができたら便利だな~と思っていました。
そこで、炊飯器を使った方法で挑戦してみることにしました!
結果、何度作っても失敗知らずで、味も美味しい甘酒が完成しました。
この記事では、炊飯器を使った甘酒の作り方を写真付きで丁寧に解説しています。材料と分量、保存方法と保存期間、おすすめの食べ方もご紹介中です。
これでいつでも手作り甘酒が飲めるようになりますよ~!
甘酒と甘糀の違いは?
まず初めに、甘酒と甘糀の違いについて、簡単に触れておこうと思います。
二つの違いは「液体か半固体か」という点です。
- 甘酒は、さらさらした液体状のドリンクです。別名「飲む点滴」とも呼ばれます。
- 甘糀は、ドロッとした半固体状の食べ物です。よくドレッシングでも、スプーンですくってサラダ等にのせるタイプがありますよね。そのようなイメージです。
※半固体状の「甘糀」に水を含ませると「甘酒」のできあがりです。
ちなみに市販されている甘酒には、水で薄める必要のない商品が多いですよね。例えば以下の写真のように、栓を開ければすぐ飲めるものがほとんどです。
準備するもの
必要な道具
- 保温機能付き炊飯器
- ふきん
- 計量カップ
- 温度計(100均で買えます)
- 保存用ビンorタッパー(500ml以上×2個)
必要な材料
- ご飯…2合分(普通に炊いた状態にしておく)
- 乾燥こうじ…200g(スーパーで購入可能/1パックで200gのことが多い)
- 水…350cc
※この分量で出来上がりは約1kgです。
400gのヨーグルトパック(大)で言うと、2パック程度ができあがるイメージです。
作り方
ではさっそく作っていきます。材料と分量はすぐ上の段落のとおりです。
【1】ご飯を2合炊く
普通にご飯を食べるときの要領で炊きます。
【2】乾燥こうじ200gを丁寧にほぐす
乾燥こうじは、板のようになっています。こうじ菌が付いていて、ふわふわした手触りです。
お米一粒の大きさになるように、バラバラにほぐしていきます。ほぐれない部分は、多少のかたまりになっていても大丈夫です。
【3】炊けたご飯に水350ccを入れる
ご飯が炊けたら保温機能(温度設定できる場合は低温モードがよい)で保温できる状態にします。
そのなかへ水を投入します。
【4】温度計を入れ63度になるのを待つ
炊けたご飯に水を入れると、温度が落ちます。63度になるまで待ちます。
【5】ほぐした乾燥こうじを入れる
63度になったら、乾燥こうじを全部入れます。
その後、よく混ぜます。
【6】55~58度になったら濡れたふきんをかける
ご飯と乾燥こうじを混ぜたら、温度計で55~58度になるまで見届けます。
その後、ふきんに水分を含ませ、覆います。炊飯器のフタは閉めないで下さい。
【7】1~2時間後、表面に水分がじんわり出てきたら全体を混ぜる
ふきんをどかしてみて、ご飯が汗をかいたように水分を出していたら、全体をぐるっと混ぜます。
この段階で、すでに甘糀の姿ができかけていますね。
【8】3時間おきに全体を混ぜる
その後も、約3時間おきに全体を混ぜます。この時、温度計が55~60度の間を指し続けているようにしてみて下さい。これが甘酒づくりの適温です。
ふきんが乾いてくるので、再度濡らしたり、ふきんを追加してもOKです。
【9】約10時間後完成
10時間も発酵させると、きれいな甘糀が完成します。
ぐるぐる~っと勢いよく混ぜて、お好みのトロトロ具合になったことを確認したら、発酵を終えて大丈夫です。保温を止めましょう。
もっとトロトロにしたい!甘くしたい!という方は、最長19時間まで発酵を進めてみて下さい。
ただし、それ以降になると酸味が出てきてしまうようなので、私は10時間程度で終えています。10時間の発酵でも甘さは十分引き出せています。
保存方法・保存期間
冷蔵の場合:約2週間
冷蔵保存のときは、ビン詰めがおすすめです。
使用するビンは、あらかじめ煮沸消毒します。鍋一杯にお湯をわかして、その中へビンを放り込み、数分湯がけばOK。
冷凍の場合:約2か月
冷凍保存のときは、製氷皿orタッパーがおすすめです。
製氷皿であれば、最初から区切りがついているので、食べるときにカットの必要がなく、便利です。
ナイフで、製氷皿と冷凍甘糀の間に切込みを入れて取り出します。結構かたくなるので、取り出しづらいかもしれません。
タッパーだと区切りはありませんが、その都度食べたい分を切り分けることができます。まあでも切りにくいので、実は製氷皿の方がおすすめです。
食べ方例
甘酒
甘糀が完成したら、水でお好みの濃さに調整し、甘酒として頂きます。その都度、飲む分だけを作るようにしましょう。
ヨーグルトのトッピング
甘糀をヨーグルトにかけると、ほどよい甘さが加わりヨーグルトが食べやすくなります。
あっ全然関係ないですけど、上記のヨーグルトも手作りです!作り方は以下の記事でご紹介中です。
キュービックアイス
甘糀を凍らせればとっても美味しいヘルシーアイスになるのですが、正方形の製氷皿を使えば、キューブ形の可愛い形ができてしまいます!
甘糀をそのまま食べる
そのまま食べても贅沢なデザートです。塩を一つまみかけてもよいです。
ドレッシング
甘糀、お酢、味噌、オリーブオイル、コショウなどをお好みの分量で混ぜ合わせれば、簡単にドレッシングができます。
まとめ
自宅の炊飯器を使ってできる甘酒・甘糀の作り方を解説してきました。お砂糖が入っていないのでとってもヘルシーなのもいいところ。ではまた。