私たちは夫婦で自治体のビジネスプランコンテストにエントリーして、グランプリを獲得しました!その後、民泊事業を拡大。さらに、市のサポートも得て新しい取り組みに挑戦し続けています。
この記事では、私たちがビジネスプランコンテスト出場後に人生が変わったと言ってもいいような実体験を紹介します。自治体主催のビジネスプランコンテストでグランプリを獲得した後、どのように事業を拡大できたかについて話したいと思います。
また、ビジネスプランコンテストのスケジュール、概要、地方移住&起業したい人にビジネスプランコンテストがおすすめだと感じた5つの理由も紹介します。
自治体主催のビジネスプランコンテストに参加してみた
私たちが移住した行方市では「行方市ビジネスプランコンテスト」を開催していました(2021年度の第4回を最後に事業終了)。市報にチラシが入っていて、試しに応募してみることにしたのがキッカケです。
行方市ビジネスプランコンテストの流れは以下です。
「0からのビジネス構築講座」
エントリー前に2回の講座が開催されています。1回目は「アイデアの作り方」、2回目は「事業計画書の作り方」でした。
エントリー
ホームページのエントリーフォームに自分のアイデアを書くだけです。エントリー内容で1次選考されます。エントリー前に1時間程度の個別相談も受けることが出来ます。
2次選考
2次選考は、事業計画書で審査される書類選考です。2次選考前に1時間程度の個別相談を受けることが出来ます。
最終選考
最終選考は、プレゼンテーションを審査員5名が審査してくれます。今回はオンラインでプレゼンを行いました。
フォローアップ
最終選考後に、起業に向けてフォローアップの個別面談を受けることが出来ます。
私たちは「空き家を活用したワ―ケーション施設」について提案し、グランプリを頂くことが出来ました。自分たちの時間を削って事業を練っていくのは大変でしたし、当日のプレゼンは緊張しました。でも、それらを乗り越えてグランプリを獲得できて嬉しかったです!
ビジネスプランコンテスト後に事業を拡大できた
新しい民泊施設のオープン
ビジネスプランコンテストでグランプリ獲得後、新型コロナウイルスの影響を懸念して、国が外出自粛を呼びかけました。民泊の運営を始めたばかりだった私たちも打撃を受けました(コロナ前に営業していたわけではないので影響は不明)。
私たちは、ピンチをチャンスに変えようと事業再構築補助金に応募しました。
1回目の結果は不採択。
事業計画を見直し2回目で採択されました。事業再構築補助金の事業計画の中に、ビジネスプランコンテストでグランプリを獲得した事業であることも記載しました。
ビジネスプランコンテストでの経験も活かせて、その受賞について事業計画に書くことで説得材料になったのではないかと考えています。
市役所設置の委員会の委員に
自治体は重要な政策について委員会を設置して議論することがあります。
私たちはビジネスプランコンテスト受賞者として、夫婦で異なる委員会の委員に任命していただきました。
サイクリストにやさしい宿へ
市役所の方から情報提供いただくことが多くなってきて、茨城県が行う「サイクリストにやさしい宿」について教えていただきました。国や県の進める事業について情報が入ってくる市役所の方とのつながりは大きいです!
ドラマのロケ地になった
ドラマのロケで使えないかというお話も頂きました。ぜひぜひと、何度かロケハンに来ていただいていたら実際に使ってもらえることに!
自分たちには考え付かない施設活用法なので、楽しませてもらいました!
また、これを機会に茨城県のフィルムコミッションにも登録していただきました。
ビジネスプランコンテストのメリット
【1】アイデアを膨らませることが出来る
ビジネスプランコンテストに応募することで、自分の中にあるアイデアをブラッシュアップすることができます。
例えば、今まで夫婦の会話の中にしかなかったアイデアを、事業計画書として紙に文字として書かれるようになります。これにより、ぼんやりしていたアイデアに具体性を持たせることが出来ます。
行方市ビジネスプランコンテストの場合は、先述したように、講座や個別相談などの機会が設けられており、事業計画書の作り方などを学ぶことが出来ました。
私たちの場合、最初にエントリーした内容は、事前の講座で学んだり、個別相談でアドバイスを頂くうちに、変わっていきました。
「変わった」というのは違うビジネスプランになったという訳ではなく、頭の中が整理され、表現方法が変わったり、ターゲットが明確になったりしたということです。
【2】専門家にアドバイスがもらえる
ビジネスプランコンテストの大きなメリットは、審査されるところにあります。自分で良いと思っているプランでも、客観的な評価は異なるからです。
行方市ビジネスコンテストの場合、最終選考のプレゼン審査の段階で審査員5名との質疑があるほか、1次選考・2次選考の前に専門家との個別相談が設けられていました。
厳しい意見もあるかもしれませんが、ビジネスを成功させるのが目的ですので、貴重な機会だと思います。
【3】夫婦で意見が共有できる
これは私たちの場合だからかもしれませんが、ビジネスプランコンテストは夫婦で考えを共有する場になりました。同じように夫婦で移住して、仕事を作っていきたいという方も多いと思います。
ビジネスプランコンテストに応募することにより、二人で事業計画等の書類を作成しなければいけませんし、プレゼン資料を作らなければなりません。
夫婦でこの作業をやることで、お互いの意見を出し合い、より理解を深められるように感じます。せっかくの機会なので、改めて夫婦で話し合う場にしても良いのではないでしょうか。
【4】開業資金が得られる
ビジネスプランコンテストには賞金があります。コンテストによっては開業を前提にした賞金を設定しているものもあるかもしれません。開業には自己資金が必要になってきますのでありがたいですね。
ちなみに行方市ビジネスプランコンテストの賞金の詳細は以下でした。
- グランプリ…30万円
- 準グランプリ…15万円
- アイデア賞…5万円
また、ビジネスプランコンテストでの実績は、銀行等からの融資も有利になるようです。
【5】自治体が応援してくれる
自治体主催のビジネスプランコンテストの場合、地域に産業を作ることを目的としていることが多いと思います。
そこで入賞すれば、産業創出に向けて自治体がバックアップしてくれるかもしれません。
私たちの場合は、最終選考後に市の担当者が事業を進めるにあたって相談に乗って下さるということで、ありがたく思っています。
まとめ
この記事ではビジネスプランコンテスト後に事業がどのように拡大できたかについて「自治体主催のビジネスプランコンテストに参加したら人生が変わった話」として紹介しました。
地方移住&起業を考えているみなさんが、ビジネスプランコンテストって実際どうなの?という疑問が解決出来たり、成功イメージを描くお役に立てたら嬉しいです。地方のビジネスコンテストは特にチャレンジしやすく、フォローアップも手厚いのでおすすめですよ。
もちろんビジネスプランコンテストでグランプリを得ても、必ず成功する保証はありません。高い評価は自信になりますが、ビジネスを進めるときは慎重に行いましょう。
この記事が、みなさんの地方移住&起業の役に立てれば嬉しいです。