地方移住する人の多くは、小さな仕事を作りながらのんびりしたいと思っているのではないでしょうか。カフェやレストランを開きたい、農産加工品をECショップで販売したいなどの夢と共に、地方移住がクローズアップされることが良くあります。
しかし小さな仕事を作る時、本当に全てが「田舎や農」に関連した事柄でないといけないのでしょうか。別の稼ぎ方もあったら知りたいですし、一度整理して考えたいですよね!
ということで、大学卒業後に就農した経験や、その後週5日勤めながらも妻と共にスモールビジネス創出を模索してきた体験談を踏まえて、仕事を作る時の「考え方」を整理し、私たちの実践や、まだ実践していないけれども抱えているアイデアを紹介します。
この記事では、月3万円ビジネスの概要、作れる仕事の提案(オリジナルの図と共に)、私たちの実例とこれからの夢、をご紹介しています。
これから月3万円ビジネスを始めたいなと考えている人にとって、何か有益な情報が得られますように!
月3万円ビジネスについて
月3万円ビジネスとは、月に3万円だけ稼ぐ藤村靖之先生が提唱するビジネスモデルです。
社会にいいことだけをテーマにして、自分がやりたかったこと、自分の得意なことを活かし、楽しく稼ごうという考え方です。
例えば、月3万円稼ぐ仕事を10個つくって30万円稼ぐことで、仕事を1つ失ったときのリスクも軽減されます。(月30万円稼ぐ会社員は、会社がつぶれたり、リストラされたら収入はゼロですが、月3万円ビジネスは1つの仕事を失っても27万円が残ります。)
この月3万円ビジネスは、地方で仕事を作る上でとてもおすすめなので、ぜひご一読ください。
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どんな仕事がつくれるだろう
月3万円のビジネスをつくっていく際に重要なのが、楽しみ・頑張りすぎないということです。
頑張り過ぎたら続けるのも大変ですし、月3万円に見合うくらいの努力・時間でお金を稼ぐ必要があります(2日で3万円が目安)。
一方、地方移住しようと考えている多くの人が、農業や農産物加工・カフェやレストラン経営など「THE 田舎暮らし」を目指しているように思えます。しかし、その「THE 田舎暮らし」で稼ぐのは結構大変で、リスクもあるように思えます。
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そこで今回、「THE 田舎暮らし」の外側にも目を向けられるように、仕事を作る時の考え方を分類してみました。
この表では、これから作っていく新しい仕事について、
- 「これまでに持っている知識・技術」を活かした仕事
- 「新たに得る知識・技術」で創る仕事
に分けています。また、
- 「都市でしかできない」
- 「都市・地方関係なくできる」
- 「地方でしかできない」
に分類しました。
分かりやすくするために、A~Fに区分してみました。
A:これまで得た知識技術・都市でしかできない
⇒ サラリーマンに近い仕事
B:これまで得た知識技術・どこでもできる
⇒ WEB関係の仕事など
C:これまで得た知識技術・田舎でしかできない
⇒ これまでの仕事を地方でニッチに行うなど
D:新しい知識技術・都市でしかできない
⇒ 転職?(今回は言及しない)
E:新しい知識技術・どこでもできる
⇒ WEB関係の仕事など
F:新しい知識技術・田舎でしかできない
⇒ 農業・農産品加工・カフェやレストランなど
地方移住したのだから、「THE 田舎暮らし」の仕事である「F」をやりたい気持ちは理解できます。ただ、生活できるお金を稼がないといけません。
そこで、おすすめの考え方は、これです。
Aでリスクを回避しつつ、B・Cを行い、E・Fの準備をする。
私たち夫婦は、A(私が平日は都市部で勤務)してリスクを回避しつつ、B(妻がライティングの仕事)やC(田舎暮らしのブログサイト運営)を行い、EorF(民泊の運営)を行っています。
こんな月3万円ビジネスを考えています
モノを売る
マルシェへ出店
私は大学卒業後、1年間の農業研修を経て、5年間、農業法人を経営しており、週末にマルシェで野菜の販売を行っていました。
月3万円を目指すポイントとして、農業生産にもコストや労力がかかっているので、2日間の販売の労力として3万円得られるように計算しましょう。
また、自分の作った野菜だけでなく、地域の野菜を預かることで、ネットワークをつくること、足りない品目を補うことが出来ます。
メルカリを活用する
古民家に移住して、庭の片隅からフキが生えてくるのを発見した妻は、メルカリでの販売を試みました。メルカリなどでの野菜販売は、月3万円ビジネスにぴったりな販売方法です。
鶏を飼う
これはまだ構想段階です。農業研修時代の経験から飼育ノウハウはあるはずなのですが。
平飼いの卵は1個40円~60円で取引されているため、鶏の飼育は定期的な収入になります。近所の直売所で販売しても、これまたメルカリでも良いです。
体験を売る
民泊
古民家を購入し、持て余している部屋があるので、民泊を始めました。週末の利用(土曜日の夕方から日曜日の朝)が主なので、隙間時間を有効に使えます。また、旅行者との交流も楽しいです。
カヌー
まだ大々的には行えていないのですが、趣味が仕事になればと思っている一つです。趣味は、「これまでに持っている知識・技術」に近いと思うので、趣味を仕事にすることも考えていいと思います。
自然体験
これは未だ仕事にはなっていないのですが、月に1回行うボランティア活動で地域の子どもたちへ自然体験を提供しています。ノウハウは蓄積されつつあるので、カヌー体験のように宿泊者へオプションとして提供できるようになればと思っています。
農業体験
以前の農業研修先では、農業体験を重視していました。宿泊業との相性も良いと思います。
私たちの場合は、小さな小さな家庭菜園しかないので検討していませんが、農業生産は野菜を生産するだけでなくさまざまな価値を生み出しますので、農業体験含め、農業の多面的価値をお金に換える術を検討してはいかがでしょうか。
モノを貸す
カヌーを貸す
わたしたちは普段、市民団体として所有している艇をお借りしている状態で、また艇自体が簡単に扱える艇ではないので行っていませんが、指導なしにレンタルするだけという方法もあります。
車を貸す
所有している自動車を毎日使用しない場合、カーシェアリングする方法もあります。
ヤギを貸す
私たちは検討していませんが、ヤギについて頻繁にネットサーフィンしているので目につきました。月に1.5万円で草刈り用にヤギをレンタルしている方もいるようです。
情報を売る
ブログサイトを立ち上げる
私たちが少しずつ更新しているこのブログサイトです。まだまだ微々たるものですが、実体験をシェアすることが、これから地方移住をする人の役に立てればと考えています。
トークイベントを行う
昨今、オンラインのイベントが増加しています。情報を売る方法は文字だけでなく、イベント上で交流することも考えられます。
まとめ
今回は、地方での仕事について、張り切って夢の「田舎らしい仕事」を一気にはじめるのではなく、出来ることから少しずつ、ゆっくり仕事を作っていけばよいという考え方について書きました。リスクを回避しつつ、地方移住を成功させましょう!