梅干し作りのための梅漬けを仕込んでから3週間程度、梅雨明けを待ちます。梅雨が明けて晴れの日が4日間続くタイミングを狙って干せば、いよいよ手作り梅干しの完成です!ところで干す時のコツってあるのか気になりますよね。
そこで、実際に梅干しを作っている筆者が基本的な手順とちょっとしたコツを解説します。
この記事では、必要な材料、必要な道具、干す手順、漬けた赤紫蘇の活用方法、をご紹介しています。
これで4日間の干す作業もばっちり終えることができますよ!
※本記事は【干し方編】となっています。【漬け方編】と合わせてお読み頂けます。
必要な材料
- あらかじめ梅干し用に準備していた梅漬け…しっかりと漬かった梅漬けは、真っ赤で見た目がとても綺麗です。梅のほのかな甘さも感じます。
梅干しを作るにはまず、梅漬けを2~3週間以上かけて漬ける必要があります。梅漬けの作り方、必要な材料、手順については以下の記事でご確認下さい。
必要な道具
- フード付き竹製盆ザル…フードが付いていない通常タイプの盆ザルでも構いません。虫が気になる方はフードがあると安心です。
- 盆ザルを支えるブロック、カゴなど…盆ザルはなるべく地面の近くに設置して梅を干します。この時、盆ザルを直接地面に置かなくて済むように、10~20センチ程度のブロックやカゴがあると便利です。
- 漬けた梅干しを入れる保存瓶…私は長期間保存できる果実酒用のビンを使っています。
盆ザルはホームセンター、ネットショップで購入可能です。
保存瓶は知名度の高い東洋佐々木硝子、アデリア、あたりの製品がおすすめです。
干す手順
【1】1日目/朝早いうちに梅漬けの重石を外して様子を見る。
2~3週間以上漬かった梅はとても綺麗な色をしています。
【2】梅漬けの赤紫蘇を別の容器に取り出す。
赤紫蘇は別の容器に移し入れておきます。この紫蘇はお料理、ゆかり等として活用できます。
【3】屋外に盆ザルを設置し、梅を丁寧に並べる。
お箸を使って取り出すと破けてしまうので、綺麗に洗った手で直接つかみ干してしまいます。
【4】盆ザルのフードをしめて半日程度干す。
この時、梅酢(漬かっていた液体)も一緒に屋外に干しておきます。こうすることで、梅酢も太陽光で殺菌されます。
【5】半日経過したら、一粒一粒ひっくり返す。
時間のかかる作業ですが、梅を一粒ずつひっくり返します。
【6】夕方、干した梅酢に干した梅を元に戻します。
もう一度漬けるの?と思うかもしれませんが、そうです。もう一度梅酢(エキス)に戻します。こうすることで、柔らかくてちょうどよい食感の梅干しに近付きます。
【7】2日目/朝のうちに干して、日中一度ひっくり返す。
この作業は1日目と同じですね。
【8】夜は取り込まず、外に置きっぱなしにする。
夜露に当てることで、更に美味しい梅干しへとなっていきます。
【9】3日目/夜露を浴びた梅干しを、日中一度ひっくり返す。
3日目も、2日目と同じ作業です。日中いったんひっくり返して、夜も外にそのまま置いておきます。
【10】4日目/柔らかめが好きな人は朝のうち、硬めが好きな人は日中に保存瓶へしまう。
4日目になったらお好みの硬さで取り込むタイミングを決めます。柔らかい梅干しがいい人はまだ朝露が付いている状態で取り込んでしまってもOKです。
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以上で梅干しが完成しました!
赤紫蘇・梅酢の活用方法
梅漬けの着色に使用した赤紫蘇と梅酢の活用方法をご紹介します。
ちなみに赤紫蘇と梅酢は「しょっぱい」です。酸っぱいのかと思いきやそんなことはなく、どちらかと言えば塩分を感じます。ですので、お塩の代わりに使えると考えていいと思います。
【1】お料理に使う。
例えば薄くスライスしたきゅうりと一緒に、赤紫蘇と梅酢を入れておけばそれだけで漬物が完成します。追加で塩を入れる必要もありません。
【2】干してゆかりにする。
こちらの方法が一般的です。一枚ずる盆ザルの上に広げていって、乾けば完成します。手でパリパリとほぐせれば成功です。
ただ、一枚ずつ紫蘇の葉を広げる作業が手間で時間がかかります。その行程を省いてしまうとぐにゃっとしたゆかりになってしまうので、悩みどころです。
上手なゆかりを作りたい場合は、梅漬けの時点で大きな葉の紫蘇を使うとあとあとラクになるということですね。
まとめ
ここまで梅干しの作り方(干す編)をご紹介してきました。梅を干す作業は、完成間近ということもあってとてもわくわくするものです。ではまた。