日本家屋で生活していると当たり前のように障子があります。でもそういえば、障子の張替えってどうやるの?気になります。
そこで我が家の障子張替えの様子を、順を追って写真付きで解説します。
この記事では障子張替えに必要な物、詳細な手順、簡単にできるお洒落アレンジをご紹介しています。
これで障子の張替えはばっちりです!
事前に準備するもの
写真左から
- 障子紙(サイズは自宅の障子を測って決める)
- 障子のり(ハケ不要のワンタッチタイプが便利)
- 障子紙はがし(界面活性剤が入っている)
- 障子紙用カット定規
- 障子紙用丸刃カッター
- 新聞紙
- アレンジ用の和紙など
私たちは群馬県桐生市に旅行へ行った際に出会った「桐生和紙」を使用しました。杉の繊維が含まれている手漉き和紙です。
色味が柔らかく、植物がちょっとした柄に見えるところがおしゃれです。
上記の他に以下を用意します。以下はもともとご自宅にあるものが多いと思います。
- 濡れ雑巾(障子枠の汚れ取り用)
- 濡れ布巾(お手拭き用)
- 剥がした障子を捨てるごみ袋
- ハサミ
- 定規
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事前に準備すること
天気予報を確認する
障子の張り替えは梅雨時、もしくは雨の日がよいそうです。
というのも湿気が多い日に張り替えを行うと、障子紙に湿気が含まれた状態で作業することができ、後日晴れた日に障子紙が乾燥して、仕上がりがピンとするためなのだとか。
そのため雨の日を狙って作業することにしました。
作業スペースに新聞紙を敷く
障子の張り替えはノリや水分を含むアイテムを使うため、何かと汚れます。あらかじめ足元に新聞紙を敷き詰めてしまうのがおすすめです。
障子枠を外し、分解する
私の家にあるのは雪見障子と呼ばれる障子です。下から上にスライドさせることができて、ガラス面が出現するタイプです。
雪見障子の場合は、下段部分を取り外すことができるので、最初に取り外します。
取り外し方は、左右どちらかに枠をグッと寄せて、隙間が出来たところで手前に引き出します。
金具が付いているので、そのように取り出せる仕組みになっています。
この他にも障子にはいろいろな種類があるようなのですが、ひとまずは雪見障子のパターンを載せておきました。
それでは早速障子を張り替えていきます。
【手順1】障子紙はがしを塗布する
障子紙が張り付いている格子に沿って、液体を塗布していきます。
障子紙はがしの主成分は水なので、結構ポタポタ垂れると思います。それでも贅沢に使うと綺麗に剥がれやすいです。
【手順2】障子紙を剥がす
障子紙はがしを塗布(手順1)してから、5分程度待ちます。
その後、障子紙のはじっこを取って、めくっていきます。面白いくらいにペロペロペロ~ンって剥がれるので、その勢いに乗ってしまいます。
【手順3】格子を濡れ雑巾で拭き取る
格子には、剥がれ損なったわずかな障子紙が付着していることがあります。また、汚れが蓄積している場合もありますので、お掃除を兼ねて拭き取ります。
雑巾が黄ばむほど汚れが落ちるとスッキリしますよ!
【手順4】障子のりを塗る
用意した障子紙の幅に合わせて、障子のりを枠に塗っていきます。
枠の縦横どちらも漏れなく塗ります。のりはハケが不要なワンタッチ式のものを利用すると使いやすいです。
【手順5】障子紙を張る
のりを塗った部分に障子紙を乗せていきます。私が使った障子紙はロールされていたので、ロールを枠の端から端までクルクル~っと移動させて貼りました。
この時、シワが出来ないようにピンとなることを意識しながら張るようにします。
また、障子の下部から上部に向かって張りましょう。こうすることで和紙の隙間にホコリが入りにくくなるそうです。
【おしゃれアレンジ】
このタイミングで、別途用意したおしゃれアイテムの登場です。我が家の場合は、桐生和紙。一段だけ桐生和紙を使用しました。
カラフルな和紙を使う方もいるようです。それぞれお好みで準備した和紙を好きな幅、好きな大きさにカットして、貼っていきます。
【手順6】微調整のため障子紙をカットする
枠からはみ出てしまった部分や、切れ目が綺麗でない部分は丸刃カッターでカットします。
【手順7】4~6を繰り返す
のりを塗る→障子紙を張る→微調整カットを行う。この行程を繰り返していきます。
全面張り終えたら完成です!
【手順8】のりが乾くのを待つ
雪見障子の場合、のりが完全に乾くまで待ちます。一晩程度おいた上で、元の位置に戻します。
そうすることで、ガラス面にのりが付着せず、綺麗な仕上がりとなります。
まとめ
障子の張り替え作業(8枚)には約3時間半かかりました。年に一度張り替えるのが理想のようですが、可能なペースで障子のある暮らしを楽しめたらいいですね。
今回使ったおしゃれ和紙は1種類だけでしたが、あまりにも可愛いので、よりたくさんの種類を使い障子をお洒落にしてみたいなと感じました。ではまた。