地方移住したら小さく起業して副業的に稼ぎたい!と考える方は多いと思います。
でも、これまで会社員としてしか働いたことがないし、どうやって1円を稼ぐんだろう?ビジネスって何が大切なの?どうやって展開していくの?小さく起業するといっても、分からないことだらけで始める前から挫折してしまいそうですよね。どうしたらいいでしょうか?
ということで、同じような状況であった筆者が解説をしてみます!
この記事でおすすめするのは、まずは地域の商工会が開催している「ビジネスプラン塾」に参加してみる、という方法です。
この講義に参加すると、中小企業診断士などビジネスに精通した方が講師となり、知識ゼロでも起業についてゆっくりと学ぶことができます。
この記事では、夫婦で起業ビジネスプラン塾に参加することになった理由、講座のカリキュラムと感想、をご紹介しています。
これで、地域で開催されているビジネスプラン塾の様子が伝わりますように!
夫婦で「起業ビジネスプラン塾」に参加することになった理由
私たち夫婦は、湖畔に移住してからというもの、小さく起業することをひそかな目標にしながら暮らしています。
そんなある日のこと。
夫がとあるチラシを発見したのです。それが、地域の商工会が主催するという「起業ビジネスプラン塾」でした。
内容を見ると、自らも起業家であるという中小企業診断士の先生が、経営の基礎から講義をしてくれるというものでした。
しかも無料です!
これまでビジネスに必要な経営の知識や考え方を専門家の方から、じっくりと教わったことがなかった私たちは、こうして講座に申し込んでみることにしたのです。
ちなみに主催者は、私たちが在住していた地域の商工会ではなく、隣の市の商工会でした。それでも問題なく参加させて頂くことができました。
講座のカリキュラムと感想
講座の詳細は以下のような感じです。
- 日程は4日間
- 各日18時半~21時半の3時間
- パワポ利用
- 座学(聞いているだけ)
- 毎回レジュメあり
- 先生はベテランの中小企業診断士
申し込み時点では、座学なのか、グループワーク的な講習なのか分かりませんでしたが、結果的には完全な座学でした。
以下からカリキュラムの詳細をご紹介します。
一日目:経営の基本を学ぶ
- 起業(創業)におけるマインド
- 経営理念の重要性
- 経営理念の実例紹介
- 経営目標の作り方
など
初日はおもに、様々な起業家のマインドを学びました。ビジネスをするにあたっての考え方をひたすらに説いて頂きました。
とても印象的だったのは、ビジネスとは自分の夢を叶えるためにあるものだ、ということでした。
例えば、自分が幸せになるために1億円必要であると考えるならば、1億円という答えを先に持ってきて、そのうえで計算式(ビジネス)を考えればいいそうです。
自分で答えを描いていいなんて、起業家って発想力が豊かだなと感じました。
実際、先生は「経営はアートである=総合力である」と考えているそうです。科学ではなく、経験値と勘で続いていくものなのだとか。
二日目:マーケティングの基本を学ぶ
- 経営戦略の立案
- コンセプトの設定
- 現状分析 *以下
- PEST分析…政治的、経済的、社会的、技術的環境要因
- 5Foeces(フォース)分析…新規参入業者、代替品、供給業者、買い手、競争業者
- 3C分析…Customer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)
- SWOT分析…Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)
- マーケティングの4P…Product(製品)、Price(価格)、Promotion(プロモーション)、Place(販売チャネル)
など
二日目の講義では、かなり専門的な内容になったかなと思います。
初めて聞く言葉も多かったですが、なんとなくマーケティングのイメージは持っていたので面白かったです。
大企業ではマーケの部署があったり、マーケ自体が業務内容の会社があったりするくらいですし、非常に奥が深いなと感じました。
特に印象に残っているのは、マーケティングとは「販売を不要にするもの(売り込まなくてもお客様が勝手に買いたくなる仕組みづくり)である」ということです。
三日目:経営に必要な数値とは何かを学ぶ
- 会計の基礎知識
- 財務、経理、財務諸表について
- 貸借対照表
- 損益計算書
- キャッシュ(現金)の重要性
など
三日目は、ビジネスをするにあたって、避けては通れないお金の話をして頂きました。こちらもマーケティングと同じく、専門的な内容が多かったです。
小さくても自分でビジネスをやろうと考えている方は、簿記のテキストを見たり、試験に挑戦してみるといいかもしれません。知識が現場ですぐに使えます。
具体的には、会社は赤字で潰れるわけでなく、お金がなくなるから潰れる、という内容です。
特に税金については現金で納めるしか方法はなく、利益を内部留保しておくことの大切さを教えて頂きました。
細かな数字がいろいろ出てきましたが、講座内容は撮影禁止・録音禁止のもとで行われました。先生が用意した貴重な情報なので、マナーを守って参加するのは当然ですね!
四日目:ビジネスプラン作成の基礎を学ぶ
- 10年後に消える職業
- ビジネスプラン(経営計画)作成の意義
- AIやロボットによる自動化が難しい職業 *以下
- 創造的思考
- ソーシャル・インテリジェンス…理解、説得、交渉
- 非定型…自分自身で何が適切かアドバイスできる
など
ビジネスプランを考えるにあたって、どの分野に手を出すか?ということを考えるのも大切だそうです。最近では10年後になくなる仕事が話題を呼んでいますよね。
どうしたらいいか分からない!という方向けに、とりあえず「自分の得意(シーズ)」から伸ばしていって、ビジネスに繋げるのもアリなのだとか。
そのうえでビジネスプラン(経営計画)を作ってみましょう。作成はマストではありませんが、作った方が成功の確率がアップしたり、資金調達(銀行融資)の可能性も出てきます。
まとめ
ここまで地域の商工会が主催する起業ビジネスプラン塾に参加してみた様子や感想をお伝えしてきました。参加を検討する方の参考になれたら幸いです!ではまた。