古民家へ移住してから初めて自宅をドラマの撮影で使用して頂いたので、その時の体験談をご紹介します。ちなみに我が家では自分たちが生活している家の空き部屋を利用し、民泊施設(Guesthouse fU96)も運営しています。
どんな流れでドラマ撮影に使われることになったの?ロケ地提供するにはどうすればいいの?どこが窓口なの?など気になることがたくさんありますよね。
ということで、この記事ではそんな疑問に答えていこうと思います!具体的には次の段落(そもそもの始まり、フィルムコミッションとは、ロケ地に決まるまでの経緯)に分けて解説していきます。
これで自宅をドラマ撮影に使ってもらう一連の流れが分かるようになるのではと思います。各自治体によって対応が異なることも多々あるかと思いますので、あくまで体験談として参考程度にお読み頂けますと幸いです!
ドラマ撮影に使ってもらったメリット・デメリットは以下の記事にまとめてあります。
そもそもの始まり
市役所のフィルムコミッション担当者さんと名刺交換をしたのが始まりでした。
とはいえ、最初はフィルムコミッション?なにそれ?という状態で、言葉も知りませんでした。
そこで、名刺交換のあと担当者さんが気を利かせてくださり、同市内でフィルムコミッションに登録している方を紹介してくれました。すでに登録している方から話を聞くことで、自宅をロケで使ってもらうのがどんな感じか参考になりました。
では、ここまで書いてきたフィルムコミッションとは具体的に何でしょうか?以下から詳しく解説してみます。
フィルムコミッションとは
フィルムコミッションは、映画、テレビドラマ、CMなどのロケーション撮影がスムーズに進行するようサポートを行う非営利団体のことです。略して「FC」と表記されます。
自治体が中心となって組織化していることが多く、映画やテレビドラマを通じて観光客の増加や地域活性化に繋げようとしているのだとか。
ジャパンフィルムコミッション事務局によると「FC3大要件」を満たす必要があるそうです。
【FC3大要件】
- 非営利公的機関である
- 撮影支援の相談に対してワンストップのサービスを行っている
- 作品内容を選ばない
フィルムコミッションは、映画やテレビドラマの制作を行う方にとって地域内の撮影支援について一元的な相談窓口となっていて、ありがたい存在だと思います。
こんな感じで、自治体のフィルムコミッション担当者さんとやり取りをするようになり、「今度ロケの相談があった際にわたしたちの古民家を提供してみませんか?」という話になったのです。
ロケ地に決まるまでの経緯
初回ロケハン
ドラマ制作側から古民家を使いたいとフィルムコミッションに連絡があると、わたしたちに「ロケハンをするのに紹介してもいいか?」と担当者さんが確認の連絡をくれました。
「どうぞ」とお返事させていただいて、後日、テレビドラマの制作部の方(1名)が写真を撮りにやってきました。名刺交換も行うなど丁寧なやり取りでした(制作会社によっては本当に写真を撮るだけなど、そっけない対応のこともあるようです)。
この初回ロケハンで製作部の方が割と気に入ってくれたみたいです。担当者さんから「次は監督ロケハンで伺っても良いですか?」と連絡が入りました。
監督ロケハン
後日、そんなに日を開けないうちに監督ロケハンがありました。今度は制作部の方(1名)と監督(1名)の合計2名でロケハンにいらっしゃいました。市役所のフィルムコミッション担当者さんも一緒でした。
この日はかなり丁寧に現場を見ている様子でした。部屋の中、建物の外観、我が家の場合はヤギを飼育しているのでヤギのことも見学されていました。監督とちょっとした会話もあったりで、和やかなロケハンでした。
メインロケハン
監督ロケハンのあと、担当者さんから我が家でロケ地が決定したことの連絡がありました。
後日、実際の撮影に入る前に6名程度(監督、制作部、美術部、照明部など)でメインロケハンが行われました。部屋をどう使うのか、どんな小道具がいるのか、借りられるものはあるのか、などを確認していきました。
撮影開始
メインロケハン後は、事前にLINEや電話で調整をしながら撮影当日を待つだけでした。
撮影の仮スケジュール、本スケジュール等の資料を送ってもらい、事前にどのような流れで撮影が進むか知ることができました。一コマずつ撮影時間やシーンのタイトルが記載してあり、どんなシーンがあるのかが一目で分かるようになっていました。
当日は早朝から何十人ものスタッフがやってきたので、自宅がお祭り騒ぎのようになりました。
自宅をロケ地で使ってもらうメリット・デメリットについては以下の記事に詳細にまとめてあります。
まとめ
わたしたちにとっては初めての経験だったので、フィルムコミッション担当者さんのサポートが非常に有難かったです。業務中にも関わらずドラマ撮影中に何度も顔を出してくれて頼もしく、安心することができました。
「どうやって自宅がドラマのロケ地になったの?」という疑問を解決できる記事になれば幸いです!