身近な川や湖沼で、「魚を取ってみたい」「とった魚を食べてみたい」って思う方も多いと思います。
茨城県にある湖、霞ヶ浦、北浦においても規則が定められていて、魚を採捕する場合には、規則に則る必要があります。
この記事では、霞ヶ浦のそばに住み、エビやハゼなどを取って楽しんだり、また子供向けの環境学習講座を行っている筆者が、茨城県の定める規則について解説しています。
漁業権がなくても魚をとっていい範囲がどのようになっているか、出来るだけ分かりやすく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
※この記事は霞ヶ浦で魚を取って遊びたいという方に向けた記事です。
霞ヶ浦にいる魚
霞ヶ浦には、伝統的に食されている魚や、後に放流されて増えた魚も含め、たくさんの種類が報告されています。
地元の道の駅などには、たくさんの種類の佃煮が並び、地域の食卓を潤しています。
例えば、
- ワカサギ
- コイ
- フナ
- シラウオ
- ハゼ類(ごろ)
- ウナギ
など美味しい魚種もたくさんあります。
テナガエビを自分で取って、自宅で美味しく食べる方法については以下の記事でご紹介中です。
漁業権や許可のいらない方法
霞ヶ浦・北浦において、誰でも使用してもいい漁具・漁法は以下です。
- 竿釣及び手釣(まき餌釣を除く)
- たも網及び叉さ手網(船を使用しないものに限る)
- 投網(船を使用しないものに限る)
- やす及びは具(船を使用しないものに限る)
- 徒手採捕
岸からの場合は、(1)~(5)のように様々な方法で魚を取ることが出来ますが、船を使用した場合は、釣りをするか、素手でとるかのどちらかだけになります。
禁止期間はあるの?
霞ヶ浦・北浦では、5種類の生き物について、決まった期間は釣ったり取ったりすることが禁止されています。
禁止されている魚種と期間は以下です。
- ワカサギ(1月21日~2月末日、5月1日~7月20日)
- シラウオ(3月1日~3月31日)
- コイ(5月11日~6月10日)
- カラスガイ(4月11日~9月30日)
- イケチョウガイ(4月11日~9月30日)
小さな魚を捕ったらいけないの?
漁業資源を守るために、以下の4種類については小さなものは捕ってはいけないことになっています。
- コイ(全長15センチ以下)
- ウナギ(全長23センチ以下)
- カラスガイ(殻長10センチ以下)
- イケチョウガイ(殻長10センチ以下)
釣りをしてはいけない場所
霞ヶ浦・北浦において、水産動物の産卵や育成に適した区域が「保護水面」「禁止区域」として指定されていて、そこでは水産動物を捕ることが禁止されています。
禁止されているところはライトが点滅するブイでが設置されていて、目印になっています。霞ヶ浦、北浦に複数個所あるそうです。
そこでは釣りなど生き物をとる行為はやめましょう。
他の方法で魚を捕りたい場合は
漁業組合に加入することで、本格的に魚を捕ることが出来ます。
準組合員として漁業組合に加入することも可能だと思いますので、漁業組合事務所に相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事では、茨城県霞ヶ浦北浦海区漁業調整規則を参考に、霞ヶ浦で魚を捕ってもいいのかについて解説しました。
たくさん魚を捕れる方法は、漁業資源を守る観点からも禁止されていて、漁業権なしでは、釣りや、岸から網で採取する方法など限られたものでした。また魚種ごとに禁漁期間や大きさなどが定められていて注意が必要です。
しかし、ルールを守ればだれでも魚を捕って、食べることが出来ます。
この記事が、みなさんの趣味や楽しみの参考になれば幸いです。