「テナガエビを捕まえてみたい」「そして食べてみたい」と思っている方もいるのではないでしょうか?
だけど「どうやって採取するんだろう?」と疑問を持つこともあると思います。
テナガエビは簡単に採取できるエビで、食べると美味しいです。
そこで、この記事ではテナガエビを捕まえる方法について詳しく解説し、簡単な食べ方も紹介します。慣れてくると、大量のテナガエビが採取できるので、ぜひ最後までお読みください。
テナガエビはどこにいるの?
テナガエビは、本州・四国・九州・沖縄と幅広い地域に分布しています。多くの汽水域や下流・上流の河川などに生息しています。
また、テナガエビは湖や大河川であっても、生息しているポイントが岸に近く、身を寄せられるところにいるため捕まえやすいのが特徴です。
例えば、
- 水生植物の周り
- テトラポッドや石の周り
- 水深1m前後の浅いところ
で採取することが出来ます。
掬う、仕掛け、釣り!3つの方法を解説
(1)テナガエビを掬う方法
テナガエビは、網で掬って捕まえることが出来ます。狙うポイントは「エビが休めそうなところ」です。
水生植物などにテナガエビは捕まっていることが多く、たも網を水生植物の下に入れて覆うようにして、がさがさと植物からエビを振るい落とすように揺すって取ります。
たも網を購入するときは、丸い形の網よりも、三角形の網を購入するのがおすすめです。三角形の網は、地面にぴったり付けられて、隙間から魚が逃げるのを防ぎます。
岸から網でとることもできますが、浅瀬を歩く際は「胴長」を使用すると濡れません。
(2)テナガエビを捕まえる仕掛け
霞ヶ浦周辺では、笹浸(ささびたし)という道具を使ってテナガエビなどを捕まえていました。
笹浸(ささびたし)は、ナラやカシ、ヤナギの枝を束ねて沈めておくことで、小さな生き物の隠れ場所になり、それを持ち上げるとたくさんの魚が取れるという簡単な漁具です。
主に小さなエビや小魚を捕る漁具で、まず水底に沈めます。しばらくすると、物陰を好むエビや小魚が身を隠すために枝の間に入ってきます。そこをゆっくり引き上げ舟や網にふるい落とします。
しかし、霞ヶ浦でテナガエビを取るとき、漁法によっては漁業権が必要になります。笹浸については、茨城県霞ヶ浦北浦海区漁業調整規則で漁業権がない場合は使用できないことになっています。
つまり、一般の方が笹浸(ささびたし)を行うことは出来ないですが、笹浸と同じような生き物の住処が「水草」です。水草をガサガサすることでたくさんのエビを取ることができると思いますので、参考になると思い紹介しました。
(1)で解説したたも網で掬う方法、(3)で解説する釣る方法については漁業権が必要ありません。
霞ヶ浦の漁業権については、以下の記事でご紹介しています。
(3)テナガエビを釣る方法
テナガエビを釣るときは、「延べ竿」を使用します。テトラポットなど、手前の障害物を中心に誘って釣るため短い釣竿で狙い、繊細に吊り上げることが出来るからです。
テナガエビは雑食性なので、ミミズや魚肉ソーセージなどを使用します。
テナガエビの食べ方
テナガエビは、そのまま使うと多少臭いがあります。ぬめりがなくなるまでよく水で洗うと美味しく食べることが出来ます。
素揚げ
フライパンに油を敷いて、テナガエビに火を通します。塩で味付けして完成です。
唐揚げ
テナガエビに、片栗粉をまぶして油で揚げます。キッチンペーパーの上で油を落とし、塩(お好みでレモン)をかけるだけ。
天ぷら
テナガエビに、玉ねぎなどお好みの野菜を加えます。水で溶かした小麦粉を加え、揚げるだけ。かき揚げも最高においしいです!
まとめ
この記事では、テナガエビの取り方・食べ方を解説しました。網でがさがさ掬ったり、釣ることもできることが分かりました。
しかし、地域によっては漁業権に注意する必要もあります。特に昔から漁業が盛んな地域などは、漁業権について事前に聞いたり、調べたり、確認した方が間違いないと思います。