コラム

内田樹著『困難な結婚』を読んで・新郎あきお編

内田樹『困難な結婚』を読みました

内田樹先生の著書はよく読みます。「結婚披露展」を開催するにあたり、この本も手に取ってみました。

この本はQ&Aの形式で構成されていて、非常に読みやすいです。最初の大見出し「もっといい人は現れません」は内田先生らしく、なるほどとうなずきながら読みました。

「それなしでは集団が立ちゆかない」というような根源的に重要なことは「誰でもできる」という条件で制度設計されている。僕はそう思っています。だから、教えることも、結婚することも、子どもを育てることも、「誰でもできる」のでなければならない。 (p4)

結婚とは何かなんて、そんなことは考えるな。結婚はみんなするもんだ。そう内田先生はいいます。

近所のおじさんにそう言われたら反発したくなるのに、内田先生に言われると納得してしまうというのはどうかと思いますが、そんな心境になりました。

「結婚って何だろう?」という問い

わたしたちが開催する「結婚披露展」の主題は「結婚ってなんだろう?」です。内田先生は、「結婚の意味は結婚しなければわからない」(p72)といいます。

大人になるためには結婚した方がいい。大人になれば自分が結婚したことの意味が分かってきますから。大人になる前には結婚することの意味も有用性も分かりません。(p74)

最初、「結婚披露展」の企画について「結婚って何か?」自分たちなりに考え、その仮の答えを提示出来たら面白いとも考えていました。

ただ、その問の答えにはたどり着けずに、結婚って何かわからないよね、みんな違うよね、答えはないよね、という結論に至りました。

「結婚」とは「結婚したその瞬間」を示すのではなく「結婚している状態」を示します。「結婚式」は「結婚した状態になりますよ」という「開会式」であって、「結婚する」というその瞬間を指すのではないのです。

だから私たちは、「結婚しないと結婚って何かわからない」「結婚生活を送りながら結婚って何か考え続けよう」という道を選びました。

「結婚披露展」も「結婚しながら結婚について考える」というスタンスに立っています。もう一度繰り返しになりますが、引用を掲載すると、

大人になるためには結婚した方がいい。大人になれば自分が結婚したことの意味が分かってきますから。大人になる前には結婚することの意味も有用性も分かりません。(p74)

ということなのです。私たちは少しずつ大人になる中で、(すでに28歳と27歳でもう成人してから随分経ちますが、)「結婚」って何か知っていっている課程なのです。

今回の「結婚披露展」は結婚を社会に報告するとともに、結婚してみて現在までに学んだ「結婚ってなんだろう?」に対する中間報告(中間というよりも第1回目の報告)なのです。

結婚式について

「結婚披露展」は「結婚披露宴」に代えて行うイベントです。結婚とはなにかを考える以前に、結婚式とは何かという疑問を重視しています。

「どんなスタイルでやるにしても、結婚式はしたほうがいいです。」(p84)

内田樹さんは、どんなスタイルでも結婚式はした方がいいと言います。これは私たちへのエールになりました。

「結婚式の本質は「誓言をなす」ことです。男女の結びつきという出来事を、公共的な場において公開し、参列した人々に向かって誓言をなすということです。(p85)

結婚式は「結婚しましたよ」と社会に宣言することです。社会の一員として「よろしくお願いします」というご挨拶のための結婚式ということで、やった方がいいということです。

「結婚式」について「やらない」という選択肢もありましたが、改めて「結婚披露展」をやってよかったと思っています。

結婚しないと見えない世界、結婚披露展をしたから見える世界

”大人になるためには結婚した方がいい”

その意味について、理解していませんでした。それもそうです、結婚していなかったのですから理解しようがないのです。

結婚する前に、結婚後のことを想像するのは難しいですし、結婚披露展という未知のイベントをやってみないとどうなるのかなんてわかりません。やらないと分からない世界がそこにあるのです。

なんとなく、経験上こうなるだろうという予想や、前例から想像することはできます。でもやはり、やってみなければ分からないのです。

あきお
あきお
新郎あきおです。

1989年8月生まれ。茨城県出身。

東日本大震災を機に、自分の生き方は自分で決めたいと思うようになる。わたしたちの結婚式も、二人で自分たちの結婚式のカタチを考えた。

既成のものに囚われず、たくさんの人たちに自分たちの結婚式を考えて欲しいと思っている。

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