「いつかは結婚したい。でも恋愛は面倒。」「恋愛にはリスクがいっぱい」若者はそういった恋愛観を持っています。また厚生労働省の調査から、現代日本社会は、お金がないから結婚できない社会といえます。その中で、結婚に踏み切ったとしても、20代の40%は結婚式を挙げられません。お金がないからです。
変化する恋愛と結婚
「草食系男子」を流行語大賞に最終ノミネートさせたマーケティングライター・作家でテレビコメンテーターとしても活躍する牛窪恵さん。「草食系男子」の他に、「年の差婚」「独身王子」などの言葉を世に広めたことでも有名です。
牛窪さんの著書にある「恋愛しない若者たち」の中で、若者の恋愛事情をまとめています。
「いつかは結婚したい、でも恋愛は面倒」
「夫はいらない、欲しいのは子どもだけ」
「恋愛にはリスクがいっぱい」
「コンビニ化する性とコスパ化する結婚」
厚生労働省の資料によると2010年の調査で「結婚の障害の内容」は「結婚資金」が男女ともに最大の理由となっており、男性で約41%、女性で約38%です。
次点は男性では「結婚のための住居」で約18%、女性では「職業や仕事上の問題」約17%です。そのことから圧倒的に「結婚資金」が障害になっていて、現代日本社会は、お金がないから結婚できない社会であるといえます。

「恋愛・結婚にお金をかけるよりも自由に遊んでいたい」、「恋愛して(=告白して)関係が悪くなってしまうリスクよりも、今の仲いい関係のままでいたい!」と思う傾向があるということです。
また、結婚するにしてもコストがかかるため、簡単な結婚式、または結婚式をしない“ナシ婚”も増えるわけです。
20代の4割が結婚式をしない
恋愛や結婚についても、時代の変化、経済の発展も関係し大きく変化しています。
結婚式をプロデュースする会社“アニヴェルセル”が600名を対象に「結婚式について」アンケート調査を行っています。
調査によると、55.5%が「挙式と披露宴を共に行った」、28.7%が「何もしていない」、「挙式だけ」(8.9%)、「衣装を着て撮影だけ」(6.2%)となっています。
さらに年齢別にみてみましょう。
30代は、56.9%が「挙式と披露宴を共に行った」、26.0%が「何もしていない」、「挙式だけ」(10.4%)、「衣装を着て撮影だけ」(6.3%)となっています。
20代は、49.6%が「挙式と披露宴を共に行った」、40.9%は「何もしていない」と値が拮抗します。「衣装を着て撮影だけ」(5.8%)、「挙式だけ」(2.2%)となっています。
20代が若者の結婚式をしないことがわかります。
若者の結婚式離れが目立つ
では、なぜ結婚式をしないのでしょうか?
20代の41%、30代の26%が結婚式を上げていません。
“ぐるなびウエディング”は結婚式を行わない“ナシ婚”を選択する人を調査しています。“ナシ婚カップル”に結婚式をしない理由を尋ねたところ、圧倒的に「お金がかかる」が多く27%です。
次に多いのは「目立つことが苦手」(6%)、「必要を感じない」(5%)ですから、「お金がかかる」ことが主な“ナシ婚”を選択する理由といえるでしょう。
これまでの結婚式の費用は高い
結婚の最大の障害となっている結婚資金。いったい、結婚式の費用はどのくらい必要なのでしょうか?

挙式に27万9000円、会場使用料が24万8524円、結婚指輪が23万6000円、、、結婚式の費用総額は380万円程度になっています。
結婚式を行わない理由のダントツが「お金がかかる」というのもわかるような気がします。
これからの結婚式
お金がないから結婚できない、お金がないから結婚式ができない、そんな日本がちょっと寂しくないですか?
「違う方法もあるのでは?これからの結婚式を考えたい!」
わたしたちは、そう思い、「結婚披露展」という新しいかたちで結婚披露しました。「結婚披露展」については、本サイト内の別記事でたっぷり紹介していますので、ご覧ください。
1989年8月生まれ。茨城県出身。
東日本大震災を機に、自分の生き方は自分で決めたいと思うようになる。わたしたちの結婚式も、二人で自分たちの結婚式のカタチを考えた。
既成のものに囚われず、たくさんの人たちに自分たちの結婚式を考えて欲しいと思っている。