コラム

『君たちはどう生きるか』を読んで決意した”伝える勇気”

結婚披露展をする必要があったのか

「結婚披露展」という結婚式の方法を選び、会期が進んでいきました。「結婚披露展」が進んでいくにつれ、大きくなる疑問が「意味はあったのか?」ということでした。

  • 何のために結婚披露展をしたのだろうか?
  • 結婚披露展は結婚を披露するという目的を達したのだろうか?
  • 選んだ方法は適切だっただろうか?

考えても答えは出ません。「正解」がないからです。自信がなくなる日もたまにあります。そんなある日、手に取った本に答えがありました。本とはそんな運命的な出会いが多々あります。

ベストセラーを買わない僕が『君たちはどう生きるか』を買った日

原作・吉野源三郎、漫画・羽賀翔一の『君たちはどう生きるか』が脚光を浴びています。

原作は80年前に書かれた児童書。その児童書の漫画版を買っていくのは大人たちで、発売から3か月で70万部を突破するベストセラーとなりました。

僕は天邪鬼な性格から、「みんなが買っている物を買いたくない」という人間です。それなのに、このベストセラーを手に取ったのは、神の導きなのでは無いかと思い、その偶然に感謝しています。

「読もう」「買ってみよう」と思えるのは、きっと「今、読むべき本」なのだと思います。本との出会いは大切ですね。

正しい道を選ぶ苦しさ

僕たちが「結婚披露展」を始めたとき、今の時代に必要な「新しい結婚式はこれだ!」と強く思いました。もちろん、これまでの結婚式を否定するつもりはなくて。「ただ、こんな結婚式でもいいんじゃない?」という1つの提案のつもりです。

でも、たまに不安になる。これが正しい道なのか分からなくなる。

そんな僕のこころに響くのは、『君たちはどう生きるか』の中でコペル君におじさんが書く手紙の数々です。

いま君は大きな苦しみを感じている。なぜそれほど苦しまなければならないのか。それはねコペル君、君が正しい道に向かおうとしているからなんだ。「死んでしまいたい」と思うほどに自分を責めるのは、君が正しい生き方を強く求めているからだ。(p18-19)

〈おじさん〉君は自分が感じたことを心の中で言葉にできる。中学生でそれが出来る君だってなかなか立派だと思うぜ。

(中略)

〈コペル君〉おじさん、僕…頭の中だけじゃなくてちゃんと伝えるよ。浦川君にも、まわりのみんなにも、自分が正しいと思ったことをちゃんと伝える(p92‐93)

僕はとても勇気をもらいました。

だれもやったことがないことを、自分のことを信じてやってきた企画。自信が無くなるときもあったけれど、自分の正しいと思った道に進み、そしてそれを声に出してみんなに伝えるべきだと思いました。

君たちはどう生きるか

「自分が正しいと思ったことはゴマ化したりせず行動に移す」とコペル君は決意します。

「結婚披露展」は私たちが考えた、私たちが正しいと考えた方法です。それを実現できたということは、とても大きな意義をもてたと思います。

肝心なことは、いつでも自分が本当に感じたことや、真実心を動かされたことから出発して、その意味を考えてゆくことだと思う。君が何かしみじみと感じたり、心の底から思ったりしたことを、少しでもゴマ化してはいけない 。そうして、どういう場合に、どういうことについて、どんな感じを受けたか、それをよく考えてみるのだ。

そうすると、ある時、ある所で、君がある感動を受けたという、繰り返すことのないただ一度の経験の中に、その時だけにとどまらない意味のあることが分かってくる。それが本当の君の思想というものだ。(p100‐101)

あきお
あきお
新郎あきおです。

1989年8月生まれ。茨城県出身。

東日本大震災を機に、自分の生き方は自分で決めたいと思うようになる。わたしたちの結婚式も、二人で自分たちの結婚式のカタチを考えた。

既成のものに囚われず、たくさんの人たちに自分たちの結婚式を考えて欲しいと思っている。

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