【本】『ベスト・パートナーになるために』ジョン・グレイ著

読書するさき
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今回は書評をします。

2001年に発行された『ベスト・パートナーになるために』ジョン・グレイ著は、全世界で1000万部以上を売り上げる名著です。男女の考え方の違いに徹底的に焦点をあてて解説が進んでいく、教科書のような本です。

この記事では本の概要、印象に残った3つのポイント、目次をご紹介中です。

本の概要

この本では、場面ごとに男と女の考え方、態度、言葉、言い方、などの違いを細かく解説しています。特に「どんな気持ちのときに、どんな態度をとるか」についての説明が終始素晴らしいです。

正直女性の自分でも分かっていなかった気持ちを、これでもかというほど言葉に落とし込んで代弁してくれていて、驚きました。男女関係の何に対してモヤモヤしたり、怒りや悲しみのスイッチが入るのか未だ自分の感情が理解できていない方は、本書をとおして答えが出るかもしれません。

男性の気持ちについても同様で、理解しやすく、謎が解けたような感覚になります。

教科書のように使えるページもいくつかあります。例えば、女性(男性)がこんなセリフを言ったときは、こんな内面感情を抱えている、と何パターンも紹介してあります。コピーして机に貼っておきたくなってしまうかも。

夫婦関係を生涯うまく続けたい方は、旦那さん奥さん共に必ず一度は目を通した方がいいと思います。コミュニケーションのミスマッチが減少するはずです。

  • タイトル:男と女が知っておくべき分かち愛のルール『ベスト・パートナーになるために』男は火星から、女は金星からやってきた
  • 出版社:三笠書房
  • 発売日:2001年6月10日(第1刷)

著者は、ジョン・グレイ(John Gray)です。彼はアメリカの有名な心理学者で、特に自己開発と人間関係論の分野で活躍しています。

自らが創設したウィークエンドセミナー「男と女の人間関係」は全米各都市で開催され、大好評なんだとか。ホーム・カウンセラーとして信頼を得ているそうです。

ポイント1:女性はたまに貰える大きな幸せではなく、こまめに貰える小さい幸せを望んでいる

どんな男性でも、好きな女性とつきあい始めた頃には、小さな気くばりをいつも忘れなかったはずである。しかし、相手の心が自分に傾いたことを確信すると、たちまち安心してしまう。そして“一点豪華主義”の愛情表現だけで安心してしまうのだ。女性が二人の関係いおいて本当に望んでいる「小さな幸せ」を積み重ねることをすっかり怠ってしまうのである。

(中略)

それがどんなに高価なものであっても、大きな喜びを与えてくれても、月に一度か二度程度の愛情表現では、彼女の心はけっして満ち足りはしない

(中略)

可能な限り、小さな愛情表現を常に心がけ、確実に点数を一点ずつ加えていくのが彼女の愛情タンクを絶えず満タン状態に保っておく秘訣なのである。(p125-126)

じゃあどんな小さい一点が欲しいのか?についてはこの先に、箇条書き形式で記載があります。例えば「帰宅したらまず妻をハグしてただいまを言う」など、いますぐ実行可能な超簡単なことが列挙してあります。

小さい愛情を欲していたとは、女性の自分でもなかなか気が付けることではありませんでした。細かくささいなやさしさを欲していたんですね。

ポイント2:男性は困った時こそ自力で解決したがるから放っておいて欲しい

男性は自分の最愛の女性には自分がいかなる問題も独力で処理できる人間であることを信じてもらいたいと願っている。それは彼の名誉やプライド、自尊心を左右する実に重要な要素なのである。

(中略)

自分の穴の中に閉じこもる時、男性は何か問題解決しようとしている。その時、もし彼の相手が幸福そうで彼の支えを必要としていないように思えれば、彼は安心して問題解決に専念できる。(p114-115)

これは意外な意見でした。女性って何か問題があると誰かに相談したがったりすると思うんですけど、男性は逆で、問題があるときこそ自己解決に没頭するんですね。

夫に問題があるとき、妻の立場からすると心配しがちですが、放っておいていいそうです

むしろ放っておいて自分が幸せに生きていないと、お互いが限りなく成長する機会を奪ってしまうんだとか。夫が悩んでいるときは、積極的に放置しましょう。

ポイント3:過去にあった関係ない出来事が、現在のパートナーシップにまで影響を与えているかもしれない

私たちはパートナーとの関係の中で、説明のつかない心の乱れを経験することがある。

そして、その原因の90%は実をいえば自分の過去に関係がある。自分では、目の前で起きている彼(彼女)とのことが原因だと考えているが、実はほとんど関係なく、遠い昔に経験したことに起因している部分が大きいのである。

一般的に、現在の経験が関係しているのは、わずか10%程度だと考えていい。(p222)

ふとしたマイナスの気持ちは、無意識下で過去の出来事に影響されているんだそうです。

パートナーシップが行き詰まっている方は、彼のせい、彼女のせい、などではなく自分の過去に原因があるかもしれません。両親との関係、兄弟姉妹との関係など、昔のことをきちんと振り返ってみましょう。

根本原因を突き止めて解決してあげれば、いとも簡単にマイナスの気持ちはほぐれるんだとか。このとき有効なのは書き出すこと。パートナーと一緒に過去の出来事を共有し、共に解決するのもひとつの手です。

現在の気持ちに昔の出来事が関係しているとは、人間はなんて執念深くも傷つきやすい生き物なんだろうと感じます。

さいごに目次を公開

【はじめに】愛にもこの“かしこさ”が必要です

【1章】男と女は違う星からやってきた…男は“受容”を、女は“共感”を求めている

【2章】「男は単純で、女は複雑」は本当か…男は“調停屋”に、女は“教育委員長”になりたがる

【3章】男は分析して満足する、女は話してすっきりする…言葉が愛を生む、憎しみを生む

【4章】相手の気持ちを上手に“翻訳”してますか?…男と女がうまくいく“究極のルール”

【5章】男の恋愛観、女の結婚観…この“小さな気づかい”が、彼を男らしい気分にする

【6章】男に自信をつける“女のひと言、会話の仕方”…“男のやさしさ”を上手に引き出すテクニック

【7章】“二人の愛”をさらに深める心理法則…男と女の“愛情のパラドックス”

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さき
▼湖畔の古民家在住 ▼古民家暮らしを検討した際、心配性の不安を満たす情報が少なかったことから、自ら生活のリアルを伝えようとサイトを作成 ▼自然との触れ合いが生きがい/エコピープル ▼2級ファイナンシャル・プランニング技能士(AFP)/宅地建物取引士
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