【本】自然環境への感性が高まる本・厳選5冊

気になるさき
気になるさき
読んでいるだけで大自然に触れたくなるような本ないかな~?

学校で使うテキストよりもっと柔らかくて、直接感性に訴えかける自然・ネイチャー系の本はないだろうか?大人から子供まで楽しめる本があったらいいなと思いますよね。

そこで、自然大好きな筆者が厳選して「間違いなく感性が高まる」と思った本を勝手に5冊選んでみました。

この記事では、厳選5冊の概要、著者の紹介、感性が高まると思う理由、をそれぞれご紹介しています。

これでお気に入りの自然環境系の本が見つかりますように!

【1】センス・オブ・ワンダー(The Sense of Wonder)

概要

約50ページ程度のエッセイです。早い人だと30分もあれば読み終えられる文字数です。

センス・オブ・ワンダーとは「自然の神秘性や不思議さに目を見張る感性」のことだと記されています。この感性を鍛えることで、人は寂しさ、心配、不安などから解放されると書かれています。

センス・オブ・ワンダーは、実は生まれながらにして人間に必ず備わっているものですが、磨かないと大人になるに連れて失われていきます。特に子供は先天的にこの感覚が研ぎ澄まされていて、小さいうちから大きな自然に触れさせることでストレスフリーな状態になるのだとか。

図鑑で生き物や植物を知るのもまあまあ大事ですが、それよりも「生の自然のなかで面白さをただ感じること」の方がとても重要で、その人の人生の土壌を豊かにすると書かれていたのが印象的です。

著者:レイチェル・カーソン(Rachel Carson)

アメリカのベストセラー作家、かつ海洋生物学者です。大学では生物学を専攻し、修士号まで取得されています。野生生物局の生物専門官になり、海洋資源について解説する広報誌の執筆と編集を担当していました。

歴史を変えることができた数少ない本の一冊とされる『沈黙の春』の著者でもあります。環境汚染と破壊の実態を告発した内容でした。聞いたことがある人も多いと思います。

感性が高まると思う理由

学術的に自然環境を知るより「感じて知った方がよい」と主張する内容には共感できるものが多々あります。

自然散策をしていると美しさと面白さのあまり、人間が本当に小さく地球の一部分であることを知らされますが、まさにそれを体感せよ!とおすすめしている本です。それこそが環境教育の最先端なんですね。

著者が甥っ子と、月に照らされた渡り鳥を見るシーンが描かれているのですが、理屈で説明できない渡りの様子に驚く著者にひどく共感しました。ぶっちぎりでおすすめしたい1冊です。

【2】フィンランド・森の精霊と旅をする(TREE PEOPLE)

概要

約125ページ程度で、写真集とエッセイ集を合わせたような内容です。写真だけのページもありますし、文字がびっしり書かれているページもあります。フィンランドで「もっとも美しい本賞」を受賞した日本語版です。

ふたりの女性写真家がフィンランド各地に残る古い木と歴史を訪ねていく、というコンセプトです。主に木と、儀式や習慣にスポットが当たっています。

フィンランドでは木に思い出を刻む習慣があるそうで、その印のことをカルシッコ(KARSIKKO)と呼ぶのだとか。

死者を思い出すために年号やイニシャルを刻むこともあるそうです。老人のためにあらかじめ木に彫刻することもあって、そうすることで「木を伝いあの世へ行ける」という発想もあります。

著者:リトヴァ・コヴァライネン(Ritva Kovalainen)/サンニ・セッポ(Sanni Seppo)

2人はヘルシンキ美術デザイン大学修士課程を修了しています。1990年より約15年間をかけてTree People Project(=フィンランド各地の古い木を訪ねて撮影する)を開始しました。

2006年には一連の活動に対して環境活動賞(Environmental Action Award)が贈られています。

2人は写真家だけあって本のなかに収められている写真はどれも芸術的です。時にはモノクロで写す、女の子の裸体を被写体にする、など一風変わった表現がされている作品もあります。

感性が高まると思う理由

フィンランドの豊かな自然を写した写真集として楽しむ方法と、自然を対象とした神秘的なフィンランドの文化、儀式、考え方、言葉を知るエッセイ集として楽しむ方法があると思います。

日本にいるだけでは分からない外国の文化ってなかなか触れる機会もないので、イマジネーションが湧いて興味深かったです。フィンランドって遠くてなかなか行けない国ですし(ノルウェー、スウェーデン、ロシアに接している)。

特に印象深かったのが「森が人に魔法をかける(=迷子になる)」話でした。迷子になったときは地面をたたいて「放せ!」と言うそうなのですが、自然が命あるものだと理解しているからこそ出てくる言葉だろうなと感心しました。

北欧好きな方は移住したくなるくらいハマる1冊です。

【3】ニセ蟲図鑑(Fantasic Insects)

概要

約95ページ程度の図鑑です。昆虫や植物がイラストで描かれています。ただし普通の図鑑ではありません。

なんと!掲載されている昆虫、植物、動物、妖精は全て現実には存在しない「架空のもの」なのです!だからタイトルがニセ蟲図鑑なんですね。

ページをめくっていくと本当にすべてが架空のものなのですが、見た目も名前もそれっぽく表現されているのでうっかり本当にいそうだなあと感じてしまいます。

舞台は「惑星キムネジネ」です。環境や生態系は地球と似ているという設定になっています。

著者:まじっくらんど・くぼやまさとる

くぼやまさとるさんは画家です。

豊かな想像力と自然の暮らしの中のインスピレーションから生まれた不思議でカラフルな空想の世界を描き続けているそうです。活動拠点は伊豆京都で、往復しながら生活されているのだとか。

作品のモチーフになっているものは昆虫が多いです。

私が初めてくぼやまさとるさんのことを知ったのは伊豆のとある小さな雑貨屋さんにてでした。緻密で繊細に描かれているのにどこかほんわかした優しい昆虫の絵に一瞬で引き込まれ、髪飾りを買いました。

感性が高まると思う理由

見た目で嫌われがちな昆虫ですが、それを優しく美しく描いてしまうその作品に一目惚れです。昆虫ってこんなに綺麗だったんだ、こんな面白い姿をしていたんだ、と昆虫を見る目がふと変わります。

くぼやまさとるさんは森や草原の絵も描かれるのですが、なんというか木々や植物が不規則にぎゅっと詰まっていて、絵の上下があまりないんです。そんなところを見ると、自然の不思議さや奥深さを連想させられずにはいられません。

プロの画家が描いている本なので、誰かへの贈り物としても喜ばれそうな1冊です。子供も好きだと思います。

【4】BLUE[S]

概要

高知県仁淀川エリアを中心に撮影した写真集です。時々ポエムやエッセイが入るので、読み物としても楽しめます。厚さ約2cmでボリュームがあります。

写真集は下流から上流へと移りながら進んでいく構成になっています。例えば海→空→森→川、の順番で景色が変わっていくんですね。

仁淀川は水質日本一を誇る清流です。特に上流へ行くほど水の透明感が増してその美しさに目を見張ります。

私も訪問したことがありますが、美しさで言葉をなくしました。源流は西日本最高峰の「石鎚山」にあって、ここには多様性を感じられる原生林がまだ残されています。こんな仁淀川が舞台になっています。

著者:高橋宣之(Nobuyuki Takahashi)

高知県のフリーランス写真家です。かつてスペイン政府名誉留学でスペイン美術史を学んでいたことがあるそうです。主に高知県をベースに活動し自然風景、海を中心に撮影されています。

私が高橋宣之さんを知ったのは、まさに仁淀川を訪問した時でした。

大体地域のパンフレットに写真が掲載されていると思うのですが、仁淀川エリアの冊子って写真がものすごく綺麗だったんです。それがすべて高橋宣之さんの作品だった、というわけです。

感性が高まると思う理由

素直に美しい自然に圧倒され、感動するからです。特に水中写真は必見です。水が本当にあるのか?と思うほど透き通っていて心まで洗われてしまいそうです。

仁淀川源流の石鎚山は光るキノコが見られる貴重な場所として知られています。もちろん光るキノコの写真もありますが、現物を見てみたい!旅したい!とわくわくさせてくれるのもこの本のいいところです。

ところどころポエムが入るのですが、自然を歩いている人だからこそ出てくる言葉だな、と思わせるフレーズが多々出てきます。

「生まれたての水の一瞬のきらめき」「水に入ると謙虚になれる。謙虚になるといろいろなものが見えてくる」

これらの言葉は私自身もよく感じていることで、自然が好きな方なら共感できるポイントが多い1冊だと思います。

【5】辺野古・海と森がつなぐ命

概要

沖縄県辺野古の海と森を撮影した写真集です。本の末尾にはサンゴについての丁寧な解説、著者の撮影エピソードが数ページにわたって綴られています。

辺野古と言えば米軍基地問題で何かと取りあげられる場所ですね。この本では自然が豊かな辺野古の環境がよく表現されています。特に、海だけでなく海へと向かう森の生態系にも注目です。

著者:中村卓哉(Takuya Nakamura)

1975年生まれの水中写真家です。10歳のときに初めて沖縄でダイビングを経験し、その後も国内、国外の海の世界を撮り続けています。

海のありのままの状態を記録し、海、陸、人間が結び付いた環境を写真で伝えたいとの想いがあるそうです。

とあるセミナーで中村さんにお会いしましたが、とーっても背が高くてスポーツ万能そうな方でした。自然環境、特に辺野古の海についてはこれからも写真家として、責任を持って経過を追いかけたいと仰っていました。

感性が高まると思う理由

この本は社会問題に踏み込んでいる点が印象的です。私たちの暮らしと自然環境の両立について考えさせられるものがあります。

環境、地域住民、国際政治、国内政治、と多面的に物事を考えなければいけないことを学べます。

生き物の命であふれる美しくも貴重な海を単なるコンクリで固めて本当にいいものなのか?他に道はないのか?そういったことをひしひしと訴えかけてくる少し心も痛む1冊です。

まとめ

嬉しいさき
嬉しいさき
自然に触れたくなったなあ。

今回はここまで、読むだけで自然環境に対する感性や感度が高まる本をご紹介してきました。どれも「感じる」にはぴったりなのでぜひお手に取ってみてください。ではまた。

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さき
▼湖畔の古民家在住 ▼古民家暮らしを検討した際、心配性の不安を満たす情報が少なかったことから、自ら生活のリアルを伝えようとサイトを作成 ▼自然との触れ合いが生きがい/エコピープル ▼2級ファイナンシャル・プランニング技能士(AFP)/宅地建物取引士
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